「灰、本当に月へは行かないの?」
永琳は灰に聞く。
「ああ、こっちのほうが俺には合うようだ。」
灰はそれに対し、答える。
今日、月への移住をする日だ。
「まあ、灰の抱き枕ができないのは残念だけど…仕方が無いことね。」
豊姫は残念そうに言う。
「…………」
一方、依姫は悲しい顔になる。
「依姫、どうかしたの?」
永琳はそれに気づいてか、依姫に聞く。
「あ、いや、その、なんでもないです。」
依姫は灰の事を考えていた…もう、灰とは遊べないし、稽古もできない。
そう思うと悲しくなってきた…
「………」
豊姫もそれを理解してか、何も言わない。
「ふむ、おい、依姫、豊姫、永琳。」
「「「何?」」」
灰が言う事に対し、3人は耳を傾ける。
「出会いあれば別れもある。別れあれば出会いもある。
だから、俺がもし生きていたらまた、お前達に出会えるかもしれない。
まあ、簡単に言うと…………
お前らとはまだお別れじゃない。本当に別れる時は俺がお前らを忘れるか
お前らが俺を忘れる時だ。まあ、かっこつけた言葉でちょっと恥ずかしいが…」
灰は照れながら言う。
らしくない言動だからだ。
「「「………ふふふふふ…」」」
3人は笑っている…
「な、何だよ…?」
灰は動揺しつつ、聞く。
「いや、ね…随分と面白い事を言うから…」
永琳は言う。
「まあ、いつもの灰さんらしいわね。」
また、豊姫も言う。
「そう、ですね。別れあればまた出会いもある。出会いもあればまた別れもある。
…………灰さん!!」
「ん?何だ?」
灰は依姫が何を言うのか聞く。
「あ、あの…今までありがとうございました!!」
依姫はそう言う。
灰は一瞬驚いたような顔をするが
「何言ってるんだお前は…こっちのほうこそありがとな!!」
そう言い二人は握手をする。
「さて、行きましょうか。」
そう、永琳が言い、宇宙船に乗ろうとしたとき
「た、大変だ!!妖怪が軍隊のように…現れた!!」
そう、一人の軍人が言う。
「ッ!!おい!永琳達、他の奴らを乗って月へ行け!!」
灰は3人に怒鳴る。
「か、灰!!あなた何を…ってまさか!!」
永琳はそれを理解してか止めようと言おうとするが…
「おい!妖怪達は何処にいる!?」
灰は直ぐに軍人に聞き…
「に、西の方です!!」
そう聞いたら灰は西の方角へ移動した。
「……月へ行きましょう。」
「…そうね。」
豊姫と永琳は言う。
「な!!何を言ってるんですかお姉さま!永琳師匠!」
依姫は怒り、言う。
「何を言うって…灰を信じなさい。灰ならきっと妖怪を倒してくれるって」
そう、豊姫は言う。
「(……無事でいてください…灰さん…!!)」
依姫は…灰の安全を願って宇宙船に入った。
~灰サイド~
ひゅー、かなり居るねぇ……
鬼やら蜘蛛やら、天狗とか…かなり多いねぇ。
そう思っている時、一つ、空に上へ向かっているものを見つけた。
永琳達の宇宙船だ。
「(永琳達は行ったか……!!)」
さて、ここで楽しい殺し合いをしましょうか!!
そう、思い、化け物のような叫びを出す。
守る為に理性を捨てて
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
その叫びで一瞬、世界が歪んだ。
灰の行動は化け物だった…
妖怪が数十人を1回だけで噛み砕き、弱小妖怪は恐怖だけで死に追いやり、
鬼は全員、傷をつけようと死に物狂いで襲いかかるが傷すらつかずに内臓を抉られた。
天狗は速さで抵抗しようとするがきゅうきょくキマイラである灰にとっては
そんなのは止まって見える。それ故、天狗の目の前に現れ食いちぎる。
そう、灰はまるで狂気を持った獣のような行動をとっていた。
妖怪達が灰を見てこう言う
「な、何なんだぁ…?ば、化け物か…?」
「怖い、もう、これ以上戦わないから助けてくれ!!」
「く、くるな!!俺の傍に現れるな!!!」
などと言うが理性を捨てた灰には聞こえない。
聞こえないまま、全ての妖怪を喰らった。
……それから数時間後。
「ハア…ハア…」
灰は疲れていた。まさか理性を捨てるとここまで凶暴になるとは
自分でも否定したい。
そして灰は思った……
「俺、かなりの数を殺したなぁ…それに誰も残ってない…
これ以上…ここには居るのはなぁ……」
灰は悩んでいた。こんな事を一つの存在だけでやったのだ。
灰はこれから何をしようか悩んだ。
………寝るか。
灰は寝るための洞窟を見つけ寝むった。
近くに字を書いて…
【きゅうきょくなケモノ、いまここにネムル。】
月の民編 終
……1日でユニーク700!?PV3900!?
ありえん!!ありえんぞ!!
作者のやる気が1000上がった!!
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。