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【社会】

海水流入で炉内の水質変化 浜岡5号機コバルト検出

2011年6月2日 22時28分

 中部電力は2日、運転停止中の浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)の排気筒フィルターから先月25日に放射性コバルト58が検出されたのは、原子炉内に海水が流入した影響で炉内の水質が変化したことが主な原因だったと発表した。

 中部電は当初、海水とともに流入した異物の影響でコバルト58の発生量が通常より増えたのが原因としていた。

 その後の調査で、水質がほぼ中性からアルカリ性に変化したため、炉水中のコバルト58の粒子が小さくなり、原子炉建屋内の2カ所のフィルターを通過、排気筒に流れたことが主原因と分かったという。中部電は、より細かい粒子を除去できる活性炭フィルターを新たに設置した。

 浜岡5号機は政府の要請を受け、先月14日に運転を停止したが、15日にかけて原子炉を冷却する過程で配管から海水が漏れ、約5トンが原子炉内に流入した。

(共同)
 

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