科学5億2000万年前の南極岩石から新鉱物 新潟大准教授が発見2011.5.31 23:11

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5億2000万年前の南極岩石から新鉱物 新潟大准教授が発見

2011.5.31 23:11
「ヘグボマイト」の単結晶写真を示して説明する新潟大学の志村俊昭准教授=31日午前、新潟県庁(新潟市中央区)

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「ヘグボマイト」の単結晶写真を示して説明する新潟大学の志村俊昭准教授=31日午前、新潟県庁(新潟市中央区)

 新潟大学は31日、第50次日本南極地域観測隊が平成21年1月に採取した約5億2千万年前の岩石から、新種の鉱物を発見したと発表した。日本の観測隊が南極の岩石から新鉱物を発見したのは初めて。6億~5億年前、地球規模の地殻変動で形成された「ゴンドワナ大陸」と呼ばれる巨大大陸の形成過程を解析する手がかりになると期待される。

 新鉱物はチタン、マグネシウム、鉄、アルミニウムの化合物で「マグネシオヘグボマイト2N4S」と名付けられ、今年3月に国際鉱物学連合(IMA)から新種と承認された。

 50次観測隊に参加した新潟大の志村俊昭准教授が、南極・昭和基地の西約600キロにあるセール・ロンダーネ山地で発見した。同山地はゴンドワナ大陸に存在したとされる巨大山脈の一部だったと考えられており、「新鉱物を分析することで太古の大陸、山脈が形成される際の圧力や温度などが分かる」とみている。

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「ヘグボマイト」の単結晶写真を示して説明する新潟大学の志村俊昭准教授=31日午前、新潟県庁(新潟市中央区)
発見された新鉱物「ヘグボマイト」の単結晶(新潟大学の志村俊昭准教授提供)
赤い「ヘグボマイト」を含んだ岩石片の研磨面(新潟大学の志村俊昭准教授提供)

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