NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

派遣の長崎県職員 内部被ばく

6月2日 18時59分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、福島県に派遣された長崎県の職員や医療関係者の4割が内部被ばくしていたことが新たに分かりました。調査を行った長崎大学では「体内に入り込んだ放射性物質は微量で、健康への影響はない」としています。

長崎市の長崎大学病院は、福島第一原発の事故のあと、数日から1週間程度にわたって福島県に派遣された長崎県の職員や医療関係者の体内の放射線量を測定して内部被ばくの状況を調べ、87人から結果が得られました。それによりますと、全体の4割ほどに当たる34人から、通常は体内に存在しない「放射性ヨウ素」が検出され、中には「放射性セシウム」が検出された人もいたということです。調査は継続中だということですが、検出された量は全員が微量で、長崎大学病院では「健康には影響がない」としています。調査グループのメンバーで、長崎大学の松田尚樹教授は「今後、福島県に住む人たちについても内部被ばくの状況を調査していく必要がある」と話しています。この調査結果は、5日に広島市で開かれる学会で報告されます。