任意聴取で“暴力的な調べ”メモ
任意聴取で“暴力的な調べ”メモ 05/30 21:05

おととい、福岡県川崎町の森元秀美議長が、車の中で倒れているのが見つかり、まもなく死亡しました。

森元議長は、選挙違反事件をめぐり、県警から任意で事情を聞かれていたということで、自殺とみられています。

また、森元議長は暴力的な取り調べを受けたとするメモを残していて、県警が事実関係の調査を進めています。

●メモ
「26日朝10時より〜午後10時ごろまで取り調本当にまいるまた今日も10時から苦しいなぜ自分がわるいのか、わからない」

警察の事情聴取を受けていたことを、走り書きのメモで残していた川崎町議会の森元秀美議長。

おととい、田川市の林道に停めてあった車の中で、意識を失っているのが見つかり、運ばれた病院で死亡しました。

●後藤記者
「森元議長の車は、このあたりで見つかりました。現場は細い林道を進んだ先にあり、人通りや車どおりはほとんどありません」

車の中では、七輪と練炭が残されていて、自殺とみられています。

●川崎町民
「新聞で見たんです、日曜日の。びっくりした」
「面倒見が良くてね、人がらはいいみたいです」

森元議長は、先月行われた川崎町の町議会議員選挙で、7期目の当選を果たし、連続3回目の議長に就任していました。

●川崎町議会議会運営委員会・伊藤英明委員長
「びっくりして、きのう、おとといの話だからね。議長3期目ですね。経験豊かでしたから」

しかし、今月25日、森元議長の支援者2人が、有権者に飲食接待をして、票の取りまとめを依頼した疑いで逮捕され、森元議長もこれに関連して、連日、任意の事情聴取を受けていました。

●メモ
「私くしは、選挙事で皆様にやき肉など食べさせた事はない又自分事であつめた事でもないなんとか証言強要くりかえし、事検に、むすびつけようとしている」

また、メモには、取り調べにあたった警察官の名前や、県警の捜査を批判する内容も含まれていました。

●メモ
「取り調中にとつぜん私くしの口を上下にひきしゃくような暴力てきな事になり本当に、こわかった」

取り調べに当たった警察官は、県警の内部調査に対して、「暴行はしていない」と話しています。

しかし、遺族などによると、森元議長は「取り調べがつらい」、「自分の主張は聞いてもらえず同じことばかり質問される」などと訴え、睡眠もままならない状態だったということです。

●川崎町・小田幸男町長
「びっくりしてですね、信じられなかった。また、県警の方も、きちんとした調査をやるということでありますので、その調査結果を見ながら、町としても、その対応を考えていきたいと思ってます」

県警は、「適正な捜査が行われていたのか、調査をつくしたい」としています。