県警組織犯罪対策課などは1日、高松市瓦町2、指定暴力団2代目親和会幹事長で溝渕組長、溝渕美寿容疑者(48)=非現住建造物等放火、詐欺未遂容疑で指名手配中=を公開捜査に踏み切った。情報提供を呼び掛けるポスター1万枚、ちらし5000枚の掲示・配布を近畿、四国、中国地方で始めた。
容疑は、高松市の自営業の男(42)らと火災保険金をだまし取ろうと共謀。09年12月20日夜、競売で落札した小豆島町神懸通の元旅館に火を付け、2棟計1383平方メートルを全焼させたとしている。10年1月に保険金支払いを請求したが、火の気がないことを不審に考えた保険会社は拒んだ。溝渕容疑者は身長176センチの中肉で、左小指が無いという。
共謀したとされる男ら3人は同容疑で逮捕されたが、4月20日に処分保留で釈放されるなどした。
毎日新聞 2011年6月2日 地方版