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当館は、大小ホールをはじめ、リハーサル室や各種会議室、さらに専門の音楽図書館である音楽資料室を備えた故前川國男氏設計による代表的なモダニズム建築としても知られ、まさに『音楽の殿堂』として多くの人々に親しまれています。 私は平成16年に館長に就任して以来、次のことを念頭に館の運営にあたってまいりました。 第一に、会館が都民の貴重な税金で建てられ運営されていることから、納税者である都民の理解が得られる運営をしていくことです。 第二に、開館後50年近く経過しているこの貴重な建物を、できるだけ長く、良好な状態で、将来に伝えていくことです。 第三に、これまでの実績に甘んじることなく、さらに質の高い公演をめざして挑戦し続けることです。 このような考え方のもとで、さらに皆様に愛され、喜んでいただける館にしていきたいと思います。 ここで多くの感動が生まれ、伝えられ、広がり、人々の記憶の糸が連なり、それらがまた新しい価値の創造に結びついていくことでしょう。 東京文化会館の「昨日」を振り返りつつ、「今日」を堪能し、そして「明日」にご期待ください。 |
| 館長 大賀 典雄 |
| 東京芸術大学声楽科の学生時代、'53年に嘱託として東京通信工業(現ソニー)と契約。改めて'59年に入社、井深大、盛田昭夫両氏のもと第二製造部長に就任。すぐに広報部長とデザイン室長を兼務。'72年常務取締役、'74年専務取締役、'76年代表取締役副社長、'82年代表取締役社長に就任。その間、‘68年CBSソニーレコードを設立し、ウォークマンやCDの開発に関与。現在のソニーブランドにつながる功績を残している。'89年に社長兼CEOに就任してからは、米コロンビア・ピクチャーズ(現SPE)を買収、‘95年から代表取締役会長、‘03年にソニー名誉会長、現在ソニー相談役。 もともと声楽家をめざしたこともあり、音楽に造詣が深く、指揮者として内外のオーケストラとも共演。‘04年から東京文化会館館長に就任し、財団法人東京フィルハーモニー交響楽団会長兼理事長、財団法人ソニー音楽芸術振興会理事長、社団法人全国公立文化施設協会会長など、多数兼任。‘05年には軽井沢町に軽井沢大賀ホールを寄贈。主な著作は、「SONYの旋律−私の履歴書」(日本経済新聞社)、「大賀典雄、15歳に夢を語る」(丸善株式会社)などがある。 |