シャンソン界の大御所アズナブールら集結　「青春という宝」熱唱　会場総立ち

　【パリ共同】フランス・シャンソン界の大御所シャルル・アズナブール（８７）らが３１日、パリ中心部のシャトレ劇場で東日本大震災の被災者支援の慈善公演「ＳＯＳジャポン」コンサートを開いた。東京で４月に支援コンサートを開いた女優で歌手のジェーン・バーキンが、友人のアーティストに参加を呼び掛け実現した。

　女優のカトリーヌ・ドヌーブや同シャルロット・ランプリングが詩を朗読し、日本勢ではギタリストの渡辺香津美がソロ演奏を披露。フィナーレでアズナブールが「青春という宝」を歌い上げると満席の会場は総立ちで拍手を送った。

　公演には斎藤泰雄駐フランス大使も出席し「このコンサートが被災地の一日も早い復興の手助けになると確信している」とあいさつ。公演の収益などは日本赤十字社に寄付される。

　この日は、パリ西部の劇場でバレエのプリンシパルを集めた慈善公演も行われるなど、フランスでは震災から２カ月以上を経ても各地で被災地支援公演が続いている。