ＡＫＢ４８　子供から親まで入れ込む異常な過熱ぶり

　勢いはとどまるところを知らず――。そんな状況になってきた。ＡＫＢ４８をはじめとするアイドルユニットの快進撃だ。
　ＡＫＢは６月９日に第３回総選挙の開票イベントを大々的に開催する。それに向けた投票がヒートアップしているが、付随する情報が連日、流れている。
　先週発売のＡＫＢ４８の新曲「Ｅｖｅｒｙｄａｙ、カチューシャ」の初回出荷枚数は１４５万枚に達し、今週発表のオリコンチャートでは初動１週間の売り上げが歴代トップになるという。
「これまではミスチルの『名もなき詩』が１２１万枚でトップでした。『Ｅｖｅｒｙｄａｙ――』はそれを超える１２５万枚を記録したようです。これは快挙。総選挙の投票権がついているとはいえ、ＣＤよりもダウンロードが主流になりつつある中で、とんでもない記録です」（事情通）
　ＡＫＢ４８は２９日、横浜スタジアムで「Ｅｖｅｒｙｄａｙ――」の発売記念握手会を開催。７月に西武ドームで、３日連続でコンサートを行うことも発表した。
　また、週末には、名古屋・栄を本拠地とするＡＫＢの姉妹グループ・ＳＫＥ４８（写真）が日本クラウンからエイベックスに移籍することが発表された。
「エイベックスの狙いは浜崎あゆみ、倖田來未に代わる“アイドル”の獲得です。エイベックスは毎夏『ａ―ｎａｔｉｏｎ』という音楽イベントをやっていますが、マンネリ気味。今年はＳＫＥ４８を起爆剤にする考えのようです」（音楽関係者）
　吉本興業とタッグを組む大阪・難波が本拠地のＮＭＢ４８は東京に進出し、福岡・博多が本拠地のＨＫＴ４８はメンバーを募集中で今秋にデビュー予定だ。
　ＡＫＢがオタクに人気だったのは過去の話。最近では中高生、若者にも人気で、「子供との話題はＡＫＢ」という親も急増中。ＡＫＢ旋風はまだ始まったばかりか。

（日刊ゲンダイ2011年5月30日掲載）