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【大リーグ】イチローのダッシュから逆転勝ち!! きょうにも地区首位奪取だ!!2011年6月2日 紙面から
さあ、奪首だ!! イチロー外野手(37)のマリナーズは31日(日本時間1日)のオリオールズ戦で3−2と逆転勝ちし、5シリーズ連続の勝ち越しで、ア西地区首位レンジャーズに0・5ゲーム差と迫る単独2位に浮上。1日にマリナーズが勝ち、レンジャーズが敗れれば地区首位に立つ。3打数無安打で自己ワーストの月間打率2割1分で5月を終えたイチローは0−2の8回2死、一ゴロで全力疾走し、一塁カバーの投手の失策を誘って出塁。ライアンの安打後、ジャスティン・スモーク一塁手(24)の8号逆転3ランを呼び込み、勝利に貢献した。 チームリーダーの必死さが逆転を呼んだ。2点を追う8回2死無走者。イチローの一、二塁間への速い打球を一塁スコットが横っ跳びで好捕、ところが、全力疾走のイチローが目に入って大慌て。一塁への送球が強くなりすぎ、ベースカバーに入ったガスリーが捕り損なってセーフだ。 ウェッジ監督は「イチのハッスルが効いた」と感じ入り、敵将ショウォルター監督が「あの短い距離をあんなに強く投げちゃ、投手には厳しすぎる」と嘆いた激走のあと、ドラマが待っていた。続くライアンが右前打でつなぎ、3番の主砲スモークが右翼に逆転の8号3ランをドカン! 今季14度目、鮮やかな逆転勝ちに、51番は「ああいう結果をイメージはするし、そうなってほしいと思うけど、なかなかそんなことはないからねえ。まあ、よく打ったよね。ライアンもよく打ったよ」と、劣勢をはね返した2人を素直に称賛した。 自身は散々だった5月。チームは粘り強く戦い、他のナインがグイグイと引っ張っている状況が生まれている。「いいじゃない。だって、僕が普通になれば僕が引っ張ることになるわけだからね。そういうことだと思うけど。(自分が普通の状態に戻れば)もうちょっといいチームになれる。そりゃ、そうでしょう。というか、勝てるチームだね」。悠然と答えたイチローは沸き返るロッカールームを見渡しながら自分にとっての“6月の反攻”に思いをはせた。 (秋野未知) PR情報
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