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【プロ野球】

マー君高卒5年で50勝 ダル、涌井に並んだ

2011年6月2日 紙面から

◆楽天3−0広島

 6月とは思えない肌寒さにいてつく雨。そんな悪条件でもまったく動じることはなかった。楽天の田中は7イニングを6安打無失点に抑え、今季4勝目。プロ入りしてから106試合目で通算50勝の大台に到達した。

 「ゼロで抑えられてよかった。早い回に野手の方々に点を取ってもらったので楽に投げることができた」。高卒5年目での50勝はダルビッシュ(日本ハム)、涌井(西武)と同じペースでの到達だ。前日の試合で永井の長女誕生記念ボールをスタンドに投げ込んでしまった“前科”のあるスパイアーからウイニングボールを受け取り、ホッと胸をなで下ろした。

 ただ、田中にとっては遅ればせながらの大台到達だった。昨季は2度の肉離れで戦列を長期離脱し11勝止まり。1年間を皆勤していたらあと8試合ほど投げられた。「正直言って去年のうちにクリアしておきたかった数字。だから50勝というのはそんな感じ。まだまだ通過点」と振り返った。

 2試合連続で中5日の登板。岩隈、ラズナーを故障で欠いたことから短い登板サイクルを余儀なくされたが、今年で23歳になる若武者は体力、気力ともに十分。唯一のピンチだった3回も4安打を浴びながら無失点。無死一塁ではエンドランを見抜いてとっさにウエストして打者・石原を空振りさせ、一塁走者・松山を二塁で憤死させた。

 この日は本拠地・Kスタ宮城での球宴開催が決まった。選ばれれば、2年ぶり4度目となる夢舞台を地元で迎える。「ぜひ出場したいですけど、球宴に出るために頑張るわけではない。まずは数字が伴わないと。1試合1試合に集中したい」と奮い立たせた。チームの借金も3になり4位浮上。頼もしい背番号18が、反撃へ向けて楽天を引っ張っていく。 (鶴田真也)

 

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