ボリショイダンサーら被災児支援　ロシアで慈善公演

　【モスクワ共同】東日本大震災で被災した子供たちを応援しようと、ロシアのボリショイ・バレエのダンサーや歌手、舞台俳優らが１日夜、モスクワ市内の小劇場で慈善公演を行った。チケット売上代金など２０万ルーブル（約５８万円）が日本大使館を通じて寄付された。

　ボリショイで唯一の外国人ソリスト、岩田守弘さん（４０）らが出演。岩田さんは上半身裸で力強い創作バレエ「阿修羅」を独演した後、デュエットで華麗な「永遠の愛」を踊り、会場は大きな拍手に包まれた。

　岩田さんの１６歳と１４歳の２人の娘も、日本語とロシア語で日本の俳句を読み上げた。

　慈善公演は、劇場を経営する親日家の俳優が企画。出演を依頼された岩田さんは「世界が日本を応援してくれていると知ってうれしかった」と話し、「温かい雰囲気の舞台で価値ある時間を過ごせて満足です」と笑顔を見せた。