関西６万世帯が地デジ視聴困難　ＮＨＫ調査

　７月２４日のテレビの地上デジタル放送への完全移行後に、古いアンテナを使っている大阪府や兵庫県など関西地方の約６万世帯で、ＮＨＫ総合の電波を受信できない可能性があることが、２日までのＮＨＫ大阪放送局の調査で分かった。

　同局によると、この約６万世帯は２００３年の地上デジタル放送開始前に、ＶＨＦとＵＨＦの両方の電波を受信できるアンテナを設置した世帯。これらのアンテナには、複数のＵＨＦの電波を受信する際に不要な周波数をカットする「混合器」が装備されている。ＮＨＫ総合のデジタル放送の電波がカットされる周波数帯に重なっているため、受信できなくなる可能性があるという。

　ＮＨＫ大阪放送局には、地上デジタル放送が視聴できるテレビの普及に伴い、「ＮＨＫ総合が視聴できない」との相談が寄せられるようになった。同局は「アンテナを交換するか、ケーブルテレビに加入することで視聴できるようになる。完全移行直前にアンテナ交換工事が集中する可能性があるので、早めに対応してほしい」と呼び掛けている。