医療介護ニュース > 医療・看護
病院経営、診療報酬頼みからの転換を
医療法人社団康明会の遠藤正樹常務理事は6月1日、東京都内で開かれた高齢者住宅フェア(主催=高齢者住宅新聞社)のセミナーで講演し、来年度の診療報酬改定はマイナス改定が見込まれるなどとして、「診療報酬への依存率を低下させていかなければならない」と訴えた。 遠藤常務理事は、病院運営への株式会社の参入といった規制緩和による競争激化が予想されるなど、近い将来、病院を取り巻く経営環境が大きく変化すると指摘。診療報酬に依存する従来型の経営からの脱却が必要と訴えた。
さらに、今後は在院日数を減らして在宅での治療や介護を行うよう国が推進する結果、「医療・介護難民が発生する」と分析。これを受け入れる高齢者住宅や、そこへの医療サービス、生活支援を含めた介護サービスなどを提供すべきだとした。特に、2025年までに後期高齢者が大幅に増える関東圏で事業展開する必要性を強調した。
■介護保険法改正踏まえ、入居契約の変更を
また、介護問題に詳しい松田英一郎弁護士が「有料老人ホーム事業者がおさえておくべき入居一時金の問題」をテーマに講演した。松田弁護士は、今国会で審議中の介護保険法等改正案が成立すれば、事業者は有料老人ホームの入居権利金などを受け取ることが禁止されるとして、入居契約の在り方を変更する必要があるとの考えを示した。また、07年の改正消費者契約法の施行を受け、一定要件を満たした「適格消費者団体」も契約に関する訴訟を起こせるようになったと紹介。今後さらに有料老人ホームの入居一時金などをめぐる訴訟が増加する可能性を指摘した。
( 2011年06月01日 22:06 キャリアブレイン )
この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます
- プルトニウム等の体内汚染軽減薬の承認了承 (2011年06月01日 22:56)
- 府省版仕分けを毎年実施へ、刷新会議が了承 (2011年06月01日 22:22)
- 民主社保改革案を日医が問題視 (2011年06月01日 20:53)
- GHの利益率「厚労省調査は実感から乖離」 (2011年06月01日 20:48)
- 介護の実践知識学べるDSソフトを新発売 (2011年06月01日 20:17)
医療業界従事者必須!CBニュースの会員様限定サービスのご案内
医療業界の「最前線」を知る
専属の記者が医療介護業界の発展に役立つ記事を配信
無駄のない、情報収集を
メルマガ配信サービス
情報を整理し、活用する
キーワードアラート機能、スクラップブック機能
上記のサービスは会員登録していただけると無料でご利用いただけます。
注目の情報
編集長セレクト記事
「2足のわらじ」を履きながら「利用者の心にも働き掛ける介護」を目指す3人の挑戦者。
「利用者の生きる意味を取り戻す」 - 05月25日
「介護は感動・きらめき・感謝の3K」 - 05月26日
「笑って長生きしてもらうことこそ大切」 - 05月27日
タイアップ記事
SPECIAL
アクセスランキング
※みんなが読んでる!最新の日別アクセスランキング
医療・看護カテゴリランキング
お知らせ
twitterで最新の医療介護ニュースや、記者のこぼれ話などを配信しています!
スマートフォン専用CBニュースサイト!
iPhone、Androidで下記のURLにアクセス!
http://www.cabrain.net/mb/news/
あなたのブログに医療介護CBニュースのブログパーツを設置しませんか?
報道してほしい情報、詳しく調査してほしいニュースなど、ご意見をお待ちしています。
NTTドコモiチャネル"おこのみチャネル"でCBニュースを配信しています。
この記事にはまだコメントがありません、コメントを投稿しませんか?
既に会員登録をされている方
ログインしてコメントを書く
会員登録がお済みでない方
完全無料 CBニュース会員登録