現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. ビジネス・経済
  4. 産業・経済
  5. 記事

石川・志賀原発の定期検査遅れる 福島事故で作業員不足

2011年6月1日23時38分

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

図:北陸電力志賀原発の地図拡大北陸電力志賀原発の地図

 北陸電力は1日、定期検査中の志賀原子力発電所2号機(石川県志賀町、改良型沸騰水型、120万6千キロワット)について、点検作業が予定より1カ月半ほど遅れていると発表した。東日本大震災で東北出身の原発作業員の多くが実家へ安否確認に戻り、検査に必要な人員が十分確保できなかったという。

 各地の原発の定期検査は原則13カ月ごとに行われる。検査を担う作業員は原発メーカーの協力会社の社員らで、全国の原発を渡り歩くケースが多い。

 志賀2号機は3月中旬に定期検査に入り、7月中旬に検査を終える計画だった。1号機(沸騰水型、54万キロワット)も再循環ポンプの軸封部の機能が低下し、運転を停止している。

 両機の運転再開をめぐっては、地元の石川県や志賀町が、福島の原発事故が収束していないことなどを理由に「まだ議論する段階ではない」と慎重な姿勢を示している。北陸電力関係者は「猛暑になれば節電をお願いする可能性がある」としている。

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

「原子力村」にあって、監視体制を変えるべきと提言した住田教授と鎌田医師が徹底討論。

畑村氏のもと、福島第一原発の事故調査・検証委員会がスタートする。「失敗学」から、原発大事故の再発を食いとめる鍵は見いだせるのか。

被曝線量増加で新たな人手が必要に。だが、作業員を送りたくても、送れない現実とは。


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介

ビジネストピックス

クラウド・コンピューティング特集

新たなIT時代を読み解くキーワード「クラウド」を理解するには?