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サムスンSDI新戦略、電池と太陽光を2大軸に
2011/06/01 12:45 KST文字拡大 文字縮小印刷 つぶやく

【ソウル1日聯合ニュース】サムスンSDIが1日、「ニュービジョン・中長期戦略」を発表した。

 新戦略は、従来の小・中・大型電子事業「スマートエネルギー事業」に、新たに太陽電池や燃料電池などエコデバイス分野の「グリーンデバイス事業」を加えた2軸となる。朴商鎮(パク・サンジン)社長は、新戦略で「環境にやさしいエネルギーソリューション企業に生まれ変わる」と宣言。新旧事業による爆発的な相乗効果で、世界トップの座を狙うと意欲を示した。

 同社は、従来の二次電池単品中心からバッテリーシステムに領域を拡大し、太陽電池も結びつけたソリューションまで事業範囲を拡大する方針だ。発電から貯蔵、システム、ソリューションに至るまで全ラインを備えるエコエネルギー専門企業という位置づけを強化したい考え。これに向け、「Smart Solution for a Green World」という新たなビジョンを掲げた。

 特に、事業間の相乗効果創出に重きを置く方針だ。太陽電池の場合、エネルギー貯蔵システム(ESS)用バッテリーと結合しトータルソリューション事業に拡大する計画。電気自動車向けのバッテリーセルをESS用バッテリーでも使うことで投資効率を高めるなど、方策を検討している。

 事業別細部戦略は、太陽電池では、まず超高効率結晶系製品で屋上設置用の高額システム市場に参入し、2013年に発電用市場に進出するとした。2014年までに3ギガワット生産能力を確保し、トップ企業群の仲間入りを果たす。

 電気自動車用バッテリーは、攻撃的な受注を展開し、本格的な量産の時期にあわせ米国、欧州、中国に生産拠点を構築する計画だ。情報技術(IT)用バッテリーは、現在の1位の座を固めるとともに、サムスングループとして関係企業の力を動員し、事業の早期安定化を計る。

 まず、バッテリー基幹素材は化学系列企業と供給チェーンを構築する。太陽光事業はポリシリコンから発電事業までの垂直系列化作業を進める。

 同社は新戦略を通じ、2015年までに売上高13兆ウォン(約9816億4000万円)、2020年には35兆ウォンを達成する計画だ。

mazi38@yna.co.kr