オバマ大統領:再選出馬を表明…共和党は候補者本命不在

2011年4月4日 21時10分 更新:4月5日 0時43分

 【ワシントン古本陽荘】オバマ米大統領は4日、12年大統領選挙で再選を目指すことを支持者向けの電子メールで正式に表明した。すでに、地元の中西部シカゴに事実上の選挙対策本部を設けており、同日中に連邦選挙委員会(FEC)に、大統領選の資金集めを行うための手続きを取る。民主党内には他に立候補を目指す動きはなく、党内で候補者に選ばれるのは確実な情勢だ。

 大統領は支持者向けのメールで、「私の政権と仲間たちはこれまで成し遂げた進歩を守ろうと戦っている。私が選挙戦に本格的にかかわる前に準備に着手する必要がある」として、支持者らに協力を呼びかけた。

 メールと同時に大統領選に向け意欲を語る支持者らが登場するビデオもキャンペーン向けウェブサイトで公開された。

 14日のシカゴを皮切りに、月内にはサンフランシスコ(20日)、ロサンゼルス(21日)で資金集めの集会が予定されている。

 オバマ大統領は08年の大統領選挙では、ロビイストが政治に介入する金権政治を批判。自らは無党派層に広く支持を広げ、小口の献金者多数から資金援助を受け当選した。だが、ワシントン・ポスト紙などによると、今回の選挙では、再選戦略の司令塔となるメッシーナ前次席大統領補佐官がすでに、民主党の大口献金者400人に対し、今年末までにそれぞれが35万ドル(約3000万円)集めるよう要請。献金額が莫大(ばくだい)に膨れ上がる可能性も指摘されており、従来の大統領支持者がこれを嫌って支持離れを起こす可能性もある。

 一方、共和党の大統領候補選びは、本命不在のまま混とんとしている。ロムニー前マサチューセッツ州知事、ポーレンティー前ミネソタ州知事、バックマン下院議員らが立候補に向け準備に着手しているが、正式表明はしていない。

 世論調査を分析する政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によると、オバマ氏の3日現在の支持率は46.5%、不支持率は46.8%。支持率は09年末から5割前後で推移している。

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