東日本大震災:岩手県が県外ボランティア受け入れへ

2011年4月4日 18時19分 更新:4月4日 19時58分

ボランティアの宿泊場所となる体育館で受け入れの準備をするボランティアセンターのスタッフ=岩手県山田町で2011年4月4日午前11時49分、関谷俊介撮影
ボランティアの宿泊場所となる体育館で受け入れの準備をするボランティアセンターのスタッフ=岩手県山田町で2011年4月4日午前11時49分、関谷俊介撮影

 岩手県災害ボランティアセンターを運営する同県社会福祉協議会は4日、震災から4週間となる今週末ごろをめどに、県内各地のボランティアセンターが県外からのボランティアの受け入れを始めるとの見通しを明らかにした。「県外は受け入れていない」と表明し続けてきたが、燃料の状況が徐々に改善し、被災家屋の泥、家財道具の片づけなど、被災者から支援要望が出てきているため受け入れに踏み切った。

 山田町の災害ボランティアセンターを運営する町社会福祉協議会は8日から受け入れる。ボランティアの宿泊場所として町が管理する体育館を用意した。30人くらいから始め、5月には盛岡市からのシャトルバスも運行して約100人の受け入れを計画する。救援物資の運搬などの業務を想定している。

 受け入れが円滑に進むように、県社協はボランティアを示す県内共通のワッペンを作り、交付することも検討している。担当者は「まだ宿泊や食料事情が悪く、自活できる形で現地入りすることが望ましい」としている。山田町社協も「町までの移動手段や食事は各自で確保してほしい」として、必ず事前申し込みをして状況を確認したうえで現地に来るよう要請している。【関谷俊介、清藤天】

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