2011年4月3日 14時20分 更新:4月3日 20時44分
第83回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の決勝が3日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場であり、2年連続9回目出場の東海大相模(神奈川)は29年ぶり2回目出場の九州国際大付(福岡)を6-1で破り、第72回大会(00年)以来2回目の優勝を果たした。興南(沖縄)に敗れ、準優勝に終わった昨夏の全国高校選手権大会の雪辱を果たし、紫紺の優勝旗を手にした。九州国際大付は初の準優勝。東海大相模は昨夏からのメンバーである渡辺、田中らを中心に高い機動力と力強い打線を武器に勝ち上がった。
東海大相模打線は九州国際大付・三好の球筋を1巡で見極めた。
三回、先頭の渡辺が左中間二塁打を放ち、中継ミスで三塁へ。1死後、田中の右中間二塁打と佐藤の左前打が続き2点を先取した。3人とも高めの球を迷いなく振り抜いた。
機動力も自在。四回1死から出塁した橋本は、犠打で一気に三進し、続く渡辺が右中間に三塁打。中盤は五回に佐藤、七回に菅野が本塁打と長打攻勢。左の長田から右の近藤への継投も絶妙だった。
九州国際大付の三好は疲れが見え、制球に苦しんだ。打線も九回に加藤の適時打で1点を返すにとどまった。