松山市発注工事で元市職員が「裏金づくり」に関与したとされる疑惑をめぐり、市議会の市発注工事解明調査特別委員会が愛媛新聞社の参考人招致を決めた問題で、愛媛新聞社は1日、市議会の出席要請に対し、正式に欠席すると回答した。
市議会からの出席要請は田坂信一議長名で、13日に開催される特別委への出席を求める内容。5月31日に配達証明郵便で愛媛新聞社に届いた。
愛媛新聞社は欠席を回答するとともに、「記者の参考人招致は報道関係者の最も重要な職業倫理である取材源の秘匿を脅かすもので、要請には応じられない」「招致は取材を受ける人たちの躊躇(ちゅうちょ)や萎縮を招き、民主主義の基盤である国民の知る権利の侵害につながりかねない」などとする文書を添付。1日午前、議会事務局に提出した。
13日の特別委で、愛媛新聞社の欠席や経緯が報告されるという。