十勝毎日新聞社ニュース
道立帯広美術館でエッシャー講演会
2011年04月24日 14時03分
エッシャーの作品を解説する安田館長代理
美術講演会「エッシャー その作品と生涯」が23日午後2時から、道立帯広美術館講堂で開かれた。
作品を所蔵する長崎県佐世保市のハウステンボス美術館・博物館の安田恭子館長代理兼主任学芸員が講師。「花瓶」や「昼と夜」、「水たまり」「滝」などの作品をスライドで映しながら、エッシャーの技法や時代背景、心理などを解説した。
水の中に月や木が映っている「水たまり」に関しては「エッシャーは限られた紙面の中で、水や鏡を使って全く違った作品を入れようとした」と説明。「滝」について「若いころに住んでいたイタリアの風景をバックにし、左下には高さ2ミリぐらいのコケを虫眼鏡で拡大して描くなど不思議な世界となっている」と述べた。帯広市の長沼蕃(しげる)さん(70)は「科学の雑誌で平面分割の作品を見て興味を持っていた。独特の世界がよく分かった」と感心していた。(北雅貴)
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