2011年5月31日20時25分
東京電力福島第一原発2号機の使用済み核燃料プールに取り付けた循環型の冷却装置が完成し31日、動き始めた。東電は1〜3号機の原子炉や4号機も含めた使用済み燃料プールを安定的に冷やす冷却装置を設置しようとしている。冷却機能が回復したのは今回が初めて。
2号機の原子炉建屋の中は燃料プールなどから出た蒸気が立ちこめ湿度は99%だった。作業員のマスクや換気装置に使うフィルターが湿って、復旧作業の妨げになっている。
今回設置した冷却装置で、70〜80度あるプールの水温を1カ月以内に41度まで下げるのが目標。プールからの蒸気を減らして原子炉建屋内の湿度を下げて作業環境を改善する。