大相撲の横綱白鵬(26)=宮城野=が足の指の爪を痛めていることが31日、分かった。師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)は「水虫のような感じになり、爪がはがれているようだ。病院に行っている。土の上は良くない」と説明した。左右どちらの足なのか、またどの指なのかは「分からない」としている。
水虫かどうかはともかく、爪は土俵をつかむために力がかかる場所で、力士にとっては生命線ともいえる。現在並んでいる元横綱朝青龍をかわしての史上最多8連覇を目指す白鵬にとって、思わぬところで障害が生まれたことになる。
土俵の土には雑菌が多く含まれている。傷口から菌が入り、蜂窩織炎(ほうかしきえん)などの感染症を患ってしまう可能性もあり、足の傷は軽視できない。塩をまいているからといって、消毒されているわけでもないため、傷を負った力士はテーピングや足袋で保護することが多い。
この日、宮城野部屋では若い衆が朝稽古を行ったが、白鵬は姿を見せなかった。稽古への復帰時期について、師匠は「分からない」と表情を曇らせた。1日には自身のオフィシャル応援歌のイベントが予定され、3日には日本相撲協会による被災地の巡回慰問(4〜8日)に出発する。稽古再開は、28日にモンゴルから来日した際に語った通り、巡回慰問明けの9日以降となりそうだ。
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