原口一博前総務大臣ら民主党の衆議院議員5名は2011年5月30日、「日本維新の会」「日本維新・V-democrats」の設立プレイベントを開催。ニコニコ動画で中継された。原口氏はイベント内で自民・公明両党が提出を検討している内閣不信任案について問われると、不信任案に同調することよりも、両院議員総会で菅政権の総括が先決されるべきとの見解を示した。
国会では内閣不信任案を巡る騒ぎが広がっている。自民党と公明党は近く提出の構えを見せているが、民主党内にも「菅おろし」の動きに同調を見せる勢力がいると報じられている。このような政界の動きを受け、番組の視聴者が原口氏に質問をぶつけた。
「野党が、早ければ週内にも提出すると報道されている内閣不信任案についてはどう考えているか。また、菅政権との距離はどう取るのか」との質問に対して、原口氏は「野党からの原発対応や震災対応への批判は謙虚に受け止めなければいけない。しっかりとした対応をしていたらここまではなっていない」と答えた上で、
「野党の不信任案がどうこうよりも、まず民主党の中で両院総会を開いて、これまでの菅総理の判断や負け続きの選挙の総括をする。その次が色んな行動。物事には順番があるわけで、そこを無視してはならない」
と述べた。
この日は、「日本維新の会」の主要メンバーとなる原口一博衆議院議員、高橋昭一衆議院議員、萩原仁衆議院議員、中後淳衆議院議員、橘秀徳氏衆議院議員の5人が出席。「日本維新の会」の設立総会を翌日に控え、それぞれが設立への思いを語った。
「日本維新の会」のコンセプトは地域主権。原口氏は「地域のことは地域で決める。今までのような中央集権だと様々なロスがある」と一極集中から地域主権へ変えることの重要性を訴えた。具体的な政策については、地域の自給力と創富力を高める地域主権型社会の構築を目指す「緑の分権改革」や全ての世帯でブロードバンドサービスを利用する「光の道」構想などをあげた。
なお、本日5月31日16時からは、「日本維新の会」「日本維新・V-democrats」設立総会が行われる。この様子はニコニコ動画で中継される予定だ。
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http://live.nicovideo.jp/watch/lv51436480?ref=news#48:30
(文・三好尚紀、写真・松井尚哉)