大器がいよいよ花を咲かせようとしている。ドラゲー生え抜き選手第2号として2005年3月にデビューし、07年にはプロレス報道各社選考のプロレス大賞新人賞を獲得したB×Bハルク(30)が、5月に行われたシングルトーナメント「キング・オブ・ゲート」で初優勝。その勢いで、看板タイトルであるオープン・ザ・ドリームゲート王座挑戦を決めた。
「優勝したことで、おれにも挑戦する資格があるでしょう。やらせてください!」。トーナメント決勝の21日、優勝を決めたハルクは、観客にアピール。祝福の輪にいた現王者の望月成晃(41)は「しかるべき場所で受けてやる」と、大会場での防衛戦を約束した。
ハルクは1980年7月15日、札幌市生まれで、陸上自衛隊で体を鍛えてドラゲー入り。178センチ、81キロの均整のとれた体と抜群の反射神経、端正なマスクで、早くから将来のエース候補とされてきた。本名は石原輝政で、リングネームの由来は「特に意味はなく、語感がいいから」。「抱かれたい格闘家」調査でK−1の魔裟斗に次ぐ2位に選ばれたこともある。
得意技はアクロバチックな空中技と多彩なキック。08年1月にはノアに乗り込み、GHCジュニアタッグ王座を獲得した。だが、パートナーの鷹木信悟とはライバル関係にあり、昨年7月の対決で惨敗。約束通り、リング上で自慢の長髪を刈られて号泣した。
丸刈り頭で出直してから間もなく1年。王座挑戦はその集大成になりそうだ。
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