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【グラニュース】


藤本、点火弾

2011年5月30日 紙面から

名古屋−福岡 後半36分、3点目のゴールを決める藤本(左)=豊田スタジアムで(隈崎稔樹撮影)

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 昨年王者の名古屋グランパスはまだ勝ち点すらない福岡に大苦戦、後半36分に藤本のゴールで勝ち越すと立て続けに追加点を挙げて競り合いを制し、リーグ戦1カ月ぶりの白星を挙げた。福岡は開幕8連敗。川崎は中村の2ゴールでG大阪を破った。G大阪は4連勝ならず。アジア・チャンピオンズリーグで準々決勝に進んだC大阪は大宮に敗れ、7試合を終えてリーグ戦未勝利。

◆名古屋5−2福岡

 左後方からのスルーパスにタイミング良く飛び込んだ。藤本には相手DFが迫っているかは見えなかった。「1回のトラップでシュートを打てるように意識した」。絶妙のトラップが足元に収まると、あとは左足を振り切るだけだった。後半36分、勝ち越し弾が福岡のゴールネットを揺らすと、歓喜するチームメートが次々と折り重なってきた。最後はアシストした阿部と抱き合って喜びを分かち合った。

 ケネディのゴールで先制した3分後に失点。玉田の得点で勝ち越しても同点に追いつかれた。7戦全敗で乗り込んできた最下位の福岡相手に苦戦した。「福岡は食らいついてきた」と藤本。どちらに転ぶか分からない試合にけりをつけたのは自らの左足だった。均衡を破った直後にブルザノビッチと交代。「点を取って交代できて良かった」と、ホッとした笑顔を見せた。

 勝ち越した後はゴールラッシュ。復活のブルザノビッチに、この日2得点目の玉田が続いた。「超攻撃的」をもくろんだストイコビッチ監督の狙い通りの展開になった。

 試合前、藤本と玉田は話し合った。玉田の頭には、この日の朝に見た欧州CLの流れるようにパスをつなぐバルセロナの攻撃があったという。「ケネディの近くでプレーして厚みのある攻撃をしよう」。大切にしたのは攻撃陣の“距離感”。前線のケネディが孤立しないよう、中盤から前の選手同士でポジションチェンジをしながら、流動的な攻撃を心掛けた。

 大勝に浮かれてばかりもいられないが、5月はこれまでの公式戦6試合すべてが1得点以下だった攻撃陣が大爆発。ケネディは「たくさんゴールが取れたことをポジティブに考えたい」。きっかけをつかんだ攻撃陣が、2週間の中断を挟んだ6月攻勢へ弾みをつける。 (伊東朋子)

 

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