中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

イチロー、6戦ぶりマルチ安打 ウェッジ監督と緊急会談が即効

2011年6月1日 紙面から

ありがとウェッジ! 勝利を喜ぶイチロー=セーフコフィールドで(共同)

写真

 【シアトル秋野未知】緊急会談が即効だ!! マリナーズのイチロー外野手(37)は30日、オリオールズ戦の前にエリック・ウェッジ監督(43)と緊急会談。指揮官から3箇条のアドバイスを受けると試合で4打数2安打2得点1盗塁とすぐに結果を出してみせた。マルチ安打は6試合ぶり今季21度目。試合も4−3で逃げ勝ち、ここ12戦10勝目で再び貯金生活(27勝26敗)に突入した。

 指揮官の心遣いに、吹っ切れるものがあったのだろうか。ウェッジ監督は試合前、監督室にイチローを呼び不振脱出への3箇条を授けた。

 (1)リラックスしろ

 (2)笑顔を見せろ

 (3)自分に重圧をかけるな

 チームの主軸とじっくり膝を突き合わせて会談したウェッジ監督は、その中身をこう明かした。「自分に少し重圧を掛けているようだ。1番と2番(フィギンズ)がそろって打てないことで普段に増してプレッシャーを感じている。自分に対して高い要求をする人間だから、この状況は非常に厳しいはず。だから、少しリラックスして、少しでも笑顔を見せてプレーするように伝えた」

 まさに即効だ。心機一転で迎えた1回の第1打席。イチローが内角低めを鋭く一、二塁間にはじき返した。Hランプの点灯は12打席ぶり、第1打席の快音は19試合ぶりだ。すかさず二盗を決めると捕手の悪送球で三進し、先制のホームイン。3回も痛烈なピッチャー返しがワンバウンドでアリエッタの左足首に当たる強襲安打で、6試合ぶりのマルチ安打と3点目のホームも踏んだ。イチローは試合後、トレーナー室にこもりコメントはなかったが、久々に会心の試合だったに違いない。

 背番号51の重圧を具体的に減らすため、ウェッジ監督は今季初めて大不振の2番フィギンズを8番に降格し、好調ライアンを2番に起用。そのライアンは1回にイチローを内野ゴロで生還させ、3回もイチローとの連打で好機を広げ、監督の期待にきっちり応えた。イチローが「あの人は決してあきらめない」と敬愛する指揮官の粋な計らいで“安打製造機”が復調の兆しを見せ始めた。

 ◆日米通算595盗塁 イチローはこの日の1盗塁で今季13盗塁とし、日米通算595盗塁(日=199、米=396)。日本歴代2位の広瀬叔功(元南海)まであと1。日本記録は福本豊(元阪急)の1065。メジャー記録はリッキー・ヘンダーソン(元アスレチックスなど)の1406。

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ