2011年5月12日20時49分
中部電力は13日、浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)4号機の運転を停止する。5号機も14日に運転を停止する計画で、すべての原子炉が冷えて安定した状態になる全炉停止は、15日の見通しだ。
4号機の停止作業は13日午前3時半からスタート。高温高圧の原子炉内に制御棒を徐々に入れ、核分裂反応を約8時間かけて抑える。発電が完全に止まるのは午前10時ごろ。その後、1日程度で炉の温度が100度を下回って安定して「冷温停止」になる。
操作や監視作業は、各号機の原子炉建屋内の中央制御室で中部電の社員6人が24時間体制で行う。停止作業自体は定期検査で13カ月おきに行っており「手順などはいつもと変わらない」(広報)という。
経済産業省によると、政府の要請で、原発の運転が停止するのは初めて。