■ 民主造反、最大50人程度の可能性も
不信任決議案の採決で造反はどの程度広がるのか。民主党執行部は30日の夜、岡田幹事長や安住国対委員長らが集まり、票読みを行いました。
その際、岡田氏は、自らワープロで「○×(マルバツ)」をつけた当選回数別の議員のリストを広げながら、こうつぶやいたといいます。 「決して侮ってはいけない」(岡田克也幹事長) 岡田氏らの分析では、菅総理の退陣を求めている小沢元代表を含め、最大で50人程度の造反が出る可能性があるといいます。 「(不信任案に)賛成をして、流れを変えていこうという人もたくさんいる」(鈴木克昌総務副大臣) 小沢氏を支持する政務三役の間では、「辞表を提出して不信任案に賛成すべき」との声が出ています。 「国難のときをどのように乗り越えていくか」(鳩山由紀夫前首相) 菅内閣への不信任案を巡っては、この人の動向が注目されます。30日に小沢氏と面会した鳩山前総理。周辺に対し、「小沢さんは不信任案の可決にかなりの確信を持っている」と語っているといいます。 「鳩山さんは小沢氏に対して、『総理にまで導いてもらった』と恩義を感じている。(鳩山氏は)不信任案に同調しかねない」(鳩山グループ幹部) この真意を確かめようと、鳩山氏のもとにはグループの中心議員らが面会に訪れました。 一方、菅総理に批判的な小沢前環境大臣や樽床元国対委員長ら党内の中間派も、それぞれのグループで不信任案への対応を協議しましたが、「今の状況では不信任案には同調はできない」という意見が大勢だったといいます。 「(小沢氏が)『壊し屋』だなんて君らに書かれることはしないように、これから説得していきたいと思います」(民主党・渡部恒三最高顧問) 渡部氏は小沢氏を説得する意向を示しましたが、不信任案を巡る党内の対立は激しさを増す一方です。 こうした中、当の菅総理は・・・。 「今やらなければならない責任を放棄してしまうことはできません」(菅首相) あくまで、総理続投に強い意欲を示しています。(31日17:12)
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