米ゴールドマン、2008年に13億ドルのリビア政府系ファンドを運用=WSJ
[31日 ロイター] 米ウォールストリート・ジャーナル紙がゴールドマン・サックスの内部文書として伝えたところによると、同社は2008年に13億ドル以上のリビアの政府系ファンドを為替などの取引で運用し、その結果98%以上の損失を出した。
政府系ファンドは、同国の最高指導者カダフィ大佐が管理していた。ゴールドマンはファンドの運用で損失が出た際、同社の大株主になるようカダフィ大佐に提案したという。
ゴールドマンからのコメントは得られていない。
ゴールドマンは、損失穴埋めため、リビアがゴールドマンに37億ドル投資する代わりに50億ドル相当の同社の優先株を受け取ることなどを提示した。
また、ゴールドマンのブランクファイン最高経営責任者(CEO)、ビニアー最高財務責任者(CFO)、マイケル・シャーウッド副会長がこの件に関する協議に参加していたという。
WSJ紙によると、ゴールドマンはリビアの政府系ファンドを、為替オプションと、米シティ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)、イタリアのウニクレディト(CRDI.MI: 株価, 企業情報, レポート)、スペインのサンタンデール銀行、独保険大手アリアンツ、フランス電力公社(EDF.PA: 株価, 企業情報, レポート)、および、イタリアのエネルギー企業ENI(ENI.MI: 株価, 企業情報, レポート)6社の株式に投資した。
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