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十勝毎日新聞社ニュース

石勝線特急事故から3日目 通常運行に

2011年05月30日 14時32分

 上川管内占冠村のJR石勝線で27日に起きた特急「スーパーおおぞら14号」脱線全焼事故で、新夕張−占冠間で部分運休だった札幌−釧路間は事故後3日目の30日午前、全区間で開通した。線路の復旧作業が29日深夜終了。上下線の始発特急2本が運休したのを除き、札幌と帯広や釧路を結ぶ特急22本が通常運行に戻った。JR北海道によると、2日間の特急運休は部分運休も含め計48本に上り約9000人に影響した。3日ぶりに正常化したJR帯広駅で混乱はみられなかったが、「安全運行を約束して」と、大惨事の恐れもあった列車事故に不安をのぞかせる乗客も目立った。

JR石勝線が事故後3日目に全線復旧し、スーパーおおぞら6号に乗り込む乗客(30日午前10時4分ごろ)

 事故以降、全便運休していた特急スーパーとかちは、事故後初めての運行となる1号(午前8時2分札幌発)が、定刻通り午前10時41分帯広駅に到着した。6両編成で約500人乗車可能だが、同駅によると平日でもあり比較的少ない約300人が利用した。

 とかち1号から降車した札幌市の会社員中沢広美さん(40)は「夫が事故を起こしたおおぞらに乗っていた。札幌から来る途中でブルーシートをかけられた事故車両を見た。夫が乗っていたかと思うと怖くなった」などと不安を語った。

 帯広発のスーパーおおぞら6号に乗った音更町の主婦西部美智恵さん(75)は「札幌への通院に定期的に利用しており、もしあの事故に遭遇していたら、私は体のこともあり、無事だったかどうか不安です」とし「JRは事故がない安心が売り。安全運転に最善を尽くして」と注文した。

 会議で札幌に向かった帯広市内の会社員中本導男さん(51)は「飛行機にしろ電車にしろ何が起こるかわからない。バスに乗り換えずに札幌まで行けるので良かった」と話した。

 旅行で十勝を訪れた北広島市在住の主婦は「十勝に到着できないのではないかとヒヤヒヤしていた」と安堵(あんど)した様子。改札口で待ち合わせしていた友人を見つけると笑みを浮かべていた。

 帯広駅によると、正常化初日の特急予約状況は、午前11時51分札幌発おおぞら5号のみ満席で、上下線とも各列車で空席がある。

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無限迷宮(エターナル・ラビリンス)
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2011年4月22日~6月22日(帯広美術館)
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