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福島第1原発:「負げねど」三唱…飯舘村でイベント

集会で「故郷」をともに合唱した加藤登紀子さん(左)に握手などで励まされ涙ぐむ飯舘村の住民ら=福島県飯舘村で2011年5月25日午後8時47分、梅村直承撮影
集会で「故郷」をともに合唱した加藤登紀子さん(左)に握手などで励まされ涙ぐむ飯舘村の住民ら=福島県飯舘村で2011年5月25日午後8時47分、梅村直承撮影

 東京電力福島第1原発事故の影響で、全域が計画的避難区域に指定された福島県飯舘村で25日、住民集会が開かれた。住民でつくる「愛する飯舘村を還せ!!プロジェクト」の主催で、村内外から約300人が参加した。

 同村は4月22日に同区域に指定され、今月末が避難完了のめどとされている。代表の大井利裕さん(37)は「離れる前につながりを持ってもらえたら。何カ月か何年か後にまたやれればいい」とあいさつ。集会では、住民ら6人が思いを語り、最後の一人が「村民の方々が本当に好きです」と涙ながらに語ると、ハンカチを目に当てる聴衆の姿も。歌手の加藤登紀子さんによる弾き語りもあった。

 最後に唱歌「故郷(ふるさと)」を参加者全員で合唱し、「住民が安全安心できる、避難対策の完全実施」などを求める決意宣言を採択。「負げねど」を三唱した。【三上健太郎】

毎日新聞 2011年5月25日 21時44分(最終更新 5月25日 22時05分)

 

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