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福島第1原発:計画的避難区域にまだ1800人

福島第1原発事故で指定された計画的避難区域などの範囲
福島第1原発事故で指定された計画的避難区域などの範囲

 東京電力福島第1原発の事故で計画的避難区域に指定された福島県飯舘村などは31日、政府が示した避難完了の日を迎えたが、対象地域には約1800人が残っていることが各自治体のまとめで分かった。

 全村避難を求められた飯舘村では31日現在、住民6177人の2割以上にあたる1427人がまだ行き先を決められなかったり、古里を離れられずにいる。村によると▽飼育する牛を残したまま村を出られない▽希望する避難先が見つからない▽避難先では親の介護が大変--などが主な理由という。

 一部の地域が計画的避難を求められている自治体では▽川俣町に349人(29日現在)▽浪江町に26人(30日現在)▽葛尾(かつらお)村に4人(同)--がとどまっている。南相馬市は20日に全員の避難が完了した。【三上健太郎、青島顕】

毎日新聞 2011年5月31日 19時43分(最終更新 5月31日 20時14分)

 

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