2011年 5月 30日
高徳線でも列車の軸脱落トラブル
今月27日、北海道で特急列車の部品が脱落し、脱線・炎上する事故が起きましたが、高松市のJR高徳線でも今月25日、走行中の列車から部品の一部が脱落するトラブルが起きていたことがわかりました。JR四国によりますと脱落したのは、エンジンの力を発電機などに伝える補機駆動軸と呼ばれる部品で、重さは約30キロあるということです。今月25日午後4時過ぎ、JR高徳線上りの普通列車が屋島駅に到着した際、運転士が故障を示すランプがついているのに気付きました。列車は2両編成だったことから故障が疑われる車両のエンジンを停止し、残る車両のエンジンで運転は通常に行われ、けが人などもいませんでした。その後、屋島駅から2つ前の八栗口駅の構内に駆動軸が落ちているのが見つかりました。現在、JRが原因を調べています。北海道では今月27日、特急列車の回転軸が脱落し、列車が脱線、炎上し、39人が病院に運ばれる事故が起きていて、国交省は30日、全国の鉄道事業者にディーゼル車の動力伝達装置を緊急点検するよう通達しました。

新中央病院防災対策検討会議 初会合
香川県が高松市の海沿いに建設中の新しい県立中央病院について防災対策を見直すための専門家による検討会議の初会合が香川県庁で開かれ課題が指摘されました。委員は医療関係者や有識者、10人で構成され、地震や津波の専門家4人の助言を受けながら新しい中央病院の液状化対策などについて検討します。初会合では専門家が東日本大震災の千葉県での液状化被害などを踏まえ防災対策の課題について講義し、「液状化と津波の複合的な被害により周辺道路が寸断され、病院が長期間、孤立する恐れがある」と指摘しました。新しい中央病院は高松市朝日町に建設されていて県の想定では南海地震が発生した時の液状化の危険度は4段階評価で上から2番目で「危険度が高い」とされています。新しい中央病院は2013年度に開院する予定で会議は今年7月までに対策を取りまとめることにしています。

岡山県の道路防災対策始まる
梅雨時期にあわせて道路での落石や土砂崩れを防ごうと岡山県は30日から道路の点検作業を始めました。これは道路での落石や土砂崩れを防ごうと岡山県が毎年、梅雨時期にあわせて行っているものです。赤磐市塩木の国道484号線の斜面では露出して不安定になっている岩肌を重機を使って削り取る作業が行われました。県内では昨年度、落石や土砂崩れなどの道路の災害が120件報告されているということです。県では来月3日までに国道や県道、25路線40カ所で落石防止ネットを設置するなど道路の防災対策を進めることにしています。

坂出市が固定資産税を誤って算出
坂出市は今年度の土地に対する固定資産税の課税額を誤って計算していたと発表しました。誤った課税額の合計は2300万円近くに上るということです。坂出市によりますと今月9日、今年度の土地に対する固定資産税について市民から異議申し立てがあり、課税状況などを調べたところ市内の課税対象の土地の約2割にあたる2万8066件で課税額に誤りがあることがわかりました。誤った課税額の合計は2284万円余りで、417万円、税金を多く取り過ぎていたり正しい税額より297万円少ないケースがあったということです。原因について市では課税用の基礎データの受け渡しを委託業者に対して確認していなかったほか、税務課で納税通知書の金額のチェックが不十分だったと説明しています。