- [PR]
[事件]ニュース トピック:強盗
6億円強奪 暴力団関係者2人に逮捕状
東京都立川市の警備会社「日(にち)月(げつ)警備保障」立川営業所で、史上最高額の現金約6億400万円が奪われた事件に関与した疑いが強まったとして、警視庁立川署捜査本部は31日、強盗致傷などの容疑で20代と40代の暴力団関係者の男2人の逮捕状を取った。防犯カメラの画像や、携帯電話の通話履歴から男らが浮上。捜査本部は、実行犯だった疑いがあるとみて捜査。さらに十数人が組織的に犯行に関与したとみて、行方を追っている。
捜査関係者によると、防犯カメラの画像などから、事件前、男らが現場に近い八王子市内のコンビニエンスストアで、犯行に使われた粘着テープなどを購入していたことが判明。さらに、現場周辺の防犯カメラに、車に乗って移動する男らの様子が記録されていたことから、犯行に関与した疑いが強いと判断した。
営業所が襲われる前後には、男らが所持していたとみられる携帯電話から頻繁に発信や着信が繰り返されていたことが確認されており、捜査本部は通話履歴などから、他にも十数人が事件に関与したとみている。
複数の防犯カメラを解析した結果、男らが違う車に乗って移動する様子が記録されていたことも判明。捜査本部は、男らが犯行前後に車を乗り換えながら、現場周辺を走行した可能性があるとみており、裏付けを進めている。
捜査本部の調べでは、事件は5月12日午前3時ごろ発生。2人組の男が立川市柴崎町のマンション1階にある営業所に侵入、仮眠中の男性社員(36)の両手首を粘着テープで縛り、目隠しして刃物で刺すなど重傷を負わせたうえ、現金約6億400万円を奪い逃走した。
犯人は、金庫室の暗証番号を聞き出そうと、社員の腕を鉄パイプのようなもので殴って骨折させ、右胸や足を刃物で繰り返し刺すなど激しく暴行。金庫室を開けると、2~3分で袋やバッグ約70個に小分けされた現金を持ち出し、現場に乗り付けた車で走り去ったとみられている。
同営業所では、定期的に多摩地区の郵便局に配送する多額の現金が届いており、金庫室に一括保管。夜間は社員が輪番制をとり、1人で宿直にあたっていた。警報システムは切られた状態で、侵入口となったシャワー室の腰高窓は、半年前から鍵が壊れていた。
同社をめぐっては平成20年、杉並区の路上に駐車していた現金輸送車から6900万円が盗まれたほか、16年には多摩地区の郵便局から集められた約2億4000万円を移送する際、約1億5千万円が盗まれる事件も起きていた。
- [PR]
- [PR]