2011年5月31日
【2】ロゴスコーポレーション事業開発部 野村匡人さん(4)
「失敗歓迎」がロゴス流
ロゴスの創業は昭和3年。船舶用品から始まって、時代により取り扱い商品に変遷はあるものの、三代目である現社長からダイナミックに会社が変わりました。現在のアウトドア用品メーカーとして舵を切ったのも現在の柴田茂樹社長で、そのチャレンジ精神には社員たちも惚れ込んでいます。
当然、社風もチャレンジ精神にあふれ「何かをやって失敗するのなら大歓迎。それで得たものを今後に活かせばいいとの方針です」という。むしろ「何の失敗もしないというのは、何もやっていないのと同じこと」と、商品企画でも「この世にないものを作る」というのがキーワードといいます。
そんな社風だからなのか、時にはオリジナリティあふれたユニークな商品の開発も。以前、ダッチオーブンが流行しだしたころ、蓋の部分がタコ焼きグリルになった珍商品が「大阪のメーカーらしい発想」と話題になりました。ところが、奇をてらい過ぎたからか「あまり売れませんでした」と残念な結果に。
やっぱりタコヤキが好き?
新製品のアルミ製タコヤキ器を手にする野村さん |
ロゴスで扱っている商品は、スクラップ&ビルドを繰り返しながら約2500アイテム。ヒット商品や定番商品が生まれる半面、あまり受け入れられない商品も出ます。それでも、商品化するにはそれなりのロットで生産するので、受け入れられない商品は大量に在庫を抱えてしまいます。「そういう商品は、直営のアウトレット店に行くわけです」と、マイナー商品は野村さんが担当することに。
「あまりマニアックなものはダメみたいです」と言うものの、以前に失敗したタコヤキ商品が、めげずに捲土重来。今度はアルミダイキャスト製でのタコ焼き器となって登場します。軽くて折りたたみ式で収納にも便利とあってか、こんどは一転して売れ筋商品に。「便利なので家庭での需要もあるのかも知れません」と、関西人には必須の野外アイテムになる予感です。<続く>
(取材・記事:組立通信LLC. )
(2011年5月31日 10:00)
タグ:ブランド人レポ, ロゴス, ロゴスコーポレーション, 社会の星, 組立通信
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