女と男の一行詩入賞決まる、最優秀は神奈川の男性
山陽小野田市は30日、第13回「女(ひと)と男(ひと)の一行詩」の入賞作品を発表した。海外を含む2289人から、昨年より528点多い3425点の作品が寄せられた、最優秀賞には神奈川県川崎市の柿崎寛明さん(27)の「会社で新人 育児も新人 妻もがんばる 俺もがんばる」が選ばれた。
一行詩コンクールは、男女共同参画社会実現への啓発を目的に毎年、実施。身の回り(学校、家庭、地域、職場)で感じる素朴な気持ちを、気軽にユーモア感覚を交えて短い詩に表現する。
今回は10歳から94歳までが応募。国内にとどまらず韓国人男性やアメリカ在住の日本人女性からも寄せられた。男女比は女性が52%で、年代は50~60歳代が多かった。小・中・高校生293人から418点の応募があり、静岡県の日本大三島高からは240点が届いた。
ユーモア、言葉のセンス、社会的視点などを選考基準に市男女共同参画審議会、市職員らによる1次審査で絞り、市民代表5人が2次審査を行い入賞作品12点を選んだ。
最優秀賞の柿崎さんの作品は「核家族の中で夫婦2人が精いっぱい頑張っている意気込みが感じられる」と選評されている。
地元では荻山愛子さん(60)=埴生=の「味気なきカードで引き出す給料日 夫に慰労の言葉を忘る」が入選、小野田高2年の御手洗里美さんの「支え合う 家庭はいつも 笑顔満開」が特別賞に選ばれた。
1次審査通過の作品は冊子にまとめ、6月25日に市民館で開く男女共同参画週間講演会の参加者に無料配布する。 入賞者は次の通り。(敬称略)
▽最優秀賞=柿崎寛明(神奈川県川崎市)▽優秀賞=辻川定男(福井県坂井市)丸橋弥生(神奈川県秦野市)▽入選=兼岩幸男(三重県桑名市)山口大志(神奈川県川崎市)荻山愛子(埴生)吉田節夫(滋賀県野洲市)小松美紀(東京都文京区)関かおり(兵庫県姫路市)志村美子(福岡県福岡市)▽特別賞=古矢航之介(日本大三島高)御手洗里美(小野田高2)