ネット上での書き込みについて、下記の文書をお送りしました。
川俣町等での実験について公開をしたところ、ネット上で様々な反響を読んでいます。しかし、その中に、関わってくださった方々に御迷惑をおかけしてしまうような動きをされる方も散見されます。当機構としても対応する必要性を感じ、ネット上での発言を展開されて居られるある大学の先生に対して下記の文書をメールでお送りしました。
ご参考までに御覧ください。
また、5月28日の記事に下記の内容を掲載しましたが、そちらもあわせて御覧ください。
また、再掲載になりますが、李祥羲博士の韓国中央日報での記事、セシウム137の分解消失について国家(中華民国・台湾)によるアカデミー証明を再掲載させていただきます。
李祥羲博士からは、記者会見、新聞等掲載後に、この実験結果等について誤解を招きかねない発言をネット上、または直接関係者に対して行う方がいることを聞かれて、もし、学者として微生物による放射性物質の分解消失について疑問点があるのであれば、李祥羲博士が直接対応するというお話をいただいております。
なお、当研究所所長高嶋康豪博士からの、下記の文書を追加(H23.5.31 10:20)いたします。あわせてご一読ください。
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近代科学と量子力学の行き詰まりによる原子力発電、
放射線エネルギー・放射性物質・放射能の問題の解決について
近代科学の生みの親、ニュートンからアインシュタイン、量子力学までの科学を元素と質量と運動と時間で表明する還元科学の行き詰まりと統計学的解析科学の限界が露呈したことにより科学技術の限界が明らかになりました。
この限界を次元を変えて乗り越すために、量子力学の先のランダム科学の台頭、宇宙物理学の暗黒物質と暗黒エネルギーの存在が明らかになったことにより、宇宙の構成のうち、元素はわずか4%であることが宇宙物理の測定と解析により明確になってきた今日です。よって、元素・質量は絶対一定であるという還元科学の行き詰まりは、大宇宙物理の解明とβ崩壊理論によるβフィジカルから原子物理の究極は、大宇宙物理の一部であるという事実が証明され、0と∞、限局と多次元の発見と証明が世界の科学の最先端であります。
今日の原子力発電のおおもとは、β崩壊理論による、α、β、γ、X…中性子線のビックバンからブラックホールの時空のβ崩壊物理を用いた科学技術です。よってこの科学技術の限界というものから元素・質量・運動という還元科学による管理と限界があるため、この理論のみを用いた科学技術では、今日の原子力発電の問題解決と将来の安定はありえないのです。
よって、ランダム科学・大宇宙物理学の証明により、この問題の原点を解決しなければならならないと思います。従って、一般物理と理論物理だけでなく、現象科学による生命科学・生命物理学・情報生物工学・大宇宙物理学等々とファンクションランダムサイエンスの解明と究明により、近代科学と量子力学の行き詰まりから生まれた今日の原子力発電問題とエントロピーの問題を解決することが必要です。このことが今日のβ物理から生ずる原子力問題の解決への道であります。
近代科学(物理・化学・数学)の矛盾とエントロピーを生ずる原因は、すべてのシステムとエネルギーを物質的・形状的な相対的科学を用いた統計学的解析科学に収めようとするところにあります。この直線的思考回路は、科学のパラダイムの決め方に最大の問題があります。科学体系の基盤は、理論の組み合わせのみで研究対象範囲と理論体系と研究手法のみに明け暮れております。このことが事実よりプロセスの証明を重んずる結果を生み出しているのです。
近代科学の英雄、ルネ・デカルトのパラダイムが確立されたからです。自然界はすべて曲線であり、多面的で複雑な問題を直線思考としたのがデカルトの「二元論」です。この客観的表現は「要素還元主義」と言い、自然界を有限とし、唯物と唯心の二つの世界に分けてしまったのです。このことにより「物質的世界観」「機械論的世界観」を用いた科学のみが台頭してきたのです。植物も動物も機械もすべてケミカルにデジタルにシステムにという次元で取り扱っている原因もそこにあります。このことを統計学的解析科学といい、物理の英雄ニュートンの質量・重力・運動は一定(元素と運動の理論)、質量・時間・空間距離は一定という要素還元主義の基盤からすべてをこの還元科学に収めることが絶対であるという狭い空間のみに陥ってしまったのです。今や物質の上の物理学と生命物理学がこの矛盾と行き詰まりを解決することになるでしょう。世界の最先端科学に生命物理学と大宇宙物理学の研究が推進されております。この度の原子力発電の事故は、この近代科学と還元科学に対する行き詰まりと矛盾を警告連打されているのです。科学者は、広い意味でこのことを受け止め、人類進化のための創造と建設を求められております。
環境微生物学博士 高嶋康豪
以下、送付した文章です。
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**** 先生
平成23年5月29日
高嶋開発工学総合研究所
高嶋博士秘書 渡邉澄雄
私は高嶋康豪(高嶋開発工学総合研究所所長)の秘書で、渡邉澄雄と申します。今回の先生のツイッターでの発言について、科学的見地から誤解を解くと同時に反論させていただきます。
私は法曹資格保有者(弁護士登録はしておりません)ですので、本来ならば「如何なる点が詐欺であるのか、明白な回答を要求します。もし明確な根拠なく『放射能除染詐欺事件』等というのであれば、それは明らかに名誉棄損・信用棄損に該当しますので告訴・告発の対象となります。」と書くのが弁護士流ですが、今回はこのような追及形式はとらず、あくまで科学者としての科学技術の内容の正当性を中心に論じていくこととします。
1、「放射性物質を分解する…元素が分解できるとははじめて知った」との記述について
先生、これはまさか本心ではないでしょうね。
まず第1に、放射性物質は放射線を出し続けて崩壊してゆく(壊変)、つまり元素転換が普通であることは常識ですよね。元素番号84番のポロニウムより重い元素は、いつかは壊変する放射性元素で、壊変の終着点は、206(核子数、以下同じ)Pb、207Pb、208Pb、209Biで、鉛かビスマスに元素転換するのです。
次に上記記述が「放射性物質でない元素は分解しない」という意味だとすると、これも明白な誤りです。
有名なノーベル賞学者で、マンチェスター大学の物理学教授のラザファード卿は、1919年に窒素が高速のα粒子の照射で酸素に変わる現象を発見しました。
14N(窒素)+4He(ヘリウム)⇒17O(酸素)+1H(水素)
これはヘリウムから見れば元素の分裂(分解)となり、酸素を見れば元素
の融合になるわけです。
さらにラザファード卿は、1934年になって、
重水素と重水素の衝撃によって、 2H+2H⇒3H+1H となり、
トリチウムの存在を確認し、元素融合と元素分裂(分解)が同時に起きることも発見確認したのです。
従って、元素が分解することは明らかになりましたので、次は以下の2つの問題となります。
2、仝義罵珊隋Ω義琶解は、高温・高圧下ではじめて発生するのであって、常温下では起こらない。
微生物による元素分解(放射性物質の分解を含む)はあり得ない。
,砲弔い討蓮⊂鏖晃胸匈謀彰垢起こりうるかという点から論じます。
三菱重工の岩村康弘博士は、常温下で、Cr(セシウム)がPr(プラセオジム)に、
また、Sr(ストロンチウム)がMo(モリブデン)に転換することを発見し、これに
ついては、大阪大学、静岡大学、トヨタ中央研究所が実験追試に成功し、再現
可能であることを確認しました。さらに東京大学、東北大学、理化学研究所が
追試を行うと共に、メカニズムの解明に進んでいます。
次に大阪大学名誉教授の荒田吉明博士が常温下で、2H+2H⇒4He+エネルギー
の反応、すなわち常温核融合・核分解の公開実験に成功されています。
以上で、元素融合・元素分解が常温下で起きることが明らかになりました。
△砲弔い討蓮▲Εライナのキエフ・シェフチェンコ大学のV.I.ヴィソツキー教授ほか3名が、人の致死線量の7000倍以上の放射線に耐える放射線耐性菌(耐放射性細菌)が、152Sm(サマリウム)⇒140Ba(バリウム)+12C(炭素)の反応を起こすことを発見したのです。
すなわち、放射性物質であるサマリウムを非放射性物質(安定核種)であるバリ
ウムに転換した事実を確認したのです。さらに進んで、チェルノブイリ原発事
故による高濃度放射能汚染土壌の一部浄化にも成功しています。
また、近時フランスのマルセイユ大学のジャンポール・ビベリアン教授が、
海洋微生物を用いた元素転換実験に成功した旨の論文が発表されています。
加えて、広島・長崎の例があります。
すなわち、原爆を製造したアメリカの物理学者達は全員が被爆地は70年〜1
50年間は不毛の地と化し、植物は一切生息できないと予測していましたが、
広島・長崎ではわずか半年後には雑草が、翌年には野菜・米・果物が稔ったの
です。この結果が、広島・長崎の土壌中の耐放射性細菌によって、放射能・放
射性物質の分解消失が起きたものであることは、多くの学者が確認しています。
(東京大学名誉教授 高橋良二著『ミクロ世界の物理学』)
もう一つ付け足しますと、近時腐食防食協会や日本金属学会から、微生物腐食
についての論文が数多く出版され、微生物によって、ステンレスが自然土壌内
及び天然海水内において2〜3週間で腐食し、穴が開くことが常識化しています。
すなわち、「微生物が重金属を分解消失する」可能性が非常に高いのです。
(『エンジニアのための微生物腐食入門』、『バイオフィルム入門』)
以上によって、 Ν△量紳蠅箸盡蹐辰討い襪里任后
3、最後に先生が、「細菌を噴霧した後、深さ15儿未靴燭蕁∧射線量が3分の1に…、こんなトリックすぐ分かる…」と発言されている点です。
まず事実を整理しますと、
固形バイオ(複合微生物を複合発酵状態でモミ・ワラ・ヌカに吸着・浸透させたもの)を撒き、
液肥(複合微生物が複合発酵状態でMLSSに吸着したものを水で20倍に希釈したもの)を撒き、
小型耕運機で15儿未掘
酵素水(糖蜜と鶏糞・乾燥オカラ・ヌカに複合発酵酵素を加えて複合発酵させ、酵素を含んだ水を抽出したもの)を撒く。
これは現地で私自身が作業をしました(耕運を除く)。
△慮紂∧射線量をGMサーベイメーター(以下同じ)で測定しましたが、周囲の対照地と同じ1300〜1500cpmでした。の後に測定すると、約1割低下し、1200〜1400cpmでした。い慮1時間経過時点で測定すると、600〜750cpmと一挙に半減しました。この過程を3回行った後に測定すると、450〜800cpmとなったのです。この間の空間線量は、1000〜1200cpmありましたので、450〜500cpmの測定点が約50坪(15m×15m)の実験地の6割以上であったことで、「活性化した土壌の耐放射性微生物によって放射性物質が軽減・分解消失したもの」と考えます。
ここには何のトリックもありません。ここで測定しているのは、放射線の中のγ線(測定器のアルミキャップを着けて測定しています)ですので、放射性物質が土壌表面から5儖未里箸海蹐暴乎罎靴討い討癲■隠記儿未靴燭らいで放射線量が50%〜70%も減少するはずがありません。γ線を遮蔽するには、10僂慮さの鉛板や30儖幣紊慮さのコンクリートが必要なのですから当然です。
上記のような、周囲と比べて格段に放射線量が少ない状態を科学的に造るには、表面から15儖幣紊良重擇鬚垢戮搔きとって実験地外に搬出し、さらに空気中や周囲の影響を受けないよう、少なくとも50坪全体をカヴァーする10儻の鉛板か、せめて空気中に飛散した放射性物質が落下しないようアクリル板等で覆う等の大掛かりな装置・作業が必要です。
上記状態は、「トリック」等で造り出せるものではありません。
科学者であれば、
顱妨従譴帽圓、結果を確認する。
髻貌韻戸佑膨瓢遒鬚靴董結果の成否を確認する。
鵝法屬△蠧世覆ぁ廚隼廚辰討癲∪こΔ両霾鵑鮗集して研究し、その可否を判断する。
の3つのうち、少なくとも顱砲△襪い鵝砲鮗孫圈ΩΦ罎垢襪里科学者の
態度ではないでしょうか。
現場を見て、上記の作業が実際に行われているか、その他の大掛かりな作
為はないかを確認したうえで、結果を評価すべきです。結果の確認もせずに
「トリック」だと決めつけるのは、科学者の態度ではありません。
真の科学者は、自分が日進月歩の科学技術について如何に無知であり、自然現象の100に一つも理解していないという見地に立ち、自然現象から学ぶのです。
桜や辛夷が枯枝(のように見える)からいきなり満開となること、窒素・リン・カリウムを肥料として毎年欠かさず植物に与えますが、N、P、Kでできた植物はありません。植物の99%はセルロース(CとHとO)です。これらの科学的説明ができますでしょうか。
高嶋博士は、明快に説明されますよ。
法的な文章を書くのは簡単です。
私は、先生が科学者であることを疑わずこの文章を書きました。
科学者としての良心を穢さないご対応をお願いいたします。
敬具