東京電力福島第一原子力発電所の事故で、福島県飯舘村の一部の積算の放射線量は29日までの2か月余りで計画的避難区域の指定の目安となる20ミリシーベルトを実際に超えたことが、文部科学省の調査で分かりました。
文部科学省は、3月23日以降、福島第一原発から20キロ以上離れた15か所に放射線量を連続して測定して積算できる計測器を設置し、放射線の監視を続けています。このうち、原発から北西に33キロ余りの飯舘村長泥の積算の放射線量は、29日までの67日間、屋外に居続けた場合で20.02ミリシーベルトとなりました。この地域は、積算の放射線量が年間20ミリシーベルト以上に達すると予測されるとして計画的避難区域に指定されています。この調査で積算の放射線量が20ミリシーベルトを超えたのは、29日までに35.38ミリシーベルトに達した原発から北西に31キロの浪江町赤宇木手七郎に次いで2か所目です。