31日の閣議のあとの記者会見で、閣僚からは、東日本大震災への対応に専念すべきだとして、菅内閣に対する不信任決議案に同調しようとする民主党議員の動きをけん制する意見などが相次ぎました。
このうち、北澤防衛大臣は「ただ菅総理大臣が嫌いという理由で混乱を醸成するのは、国民には理解しがたいと思う。野党側が与党の分裂を図ろうとしているのに、与党の中にやすやすとそれにくみする人がいるならば、政治家としての本質を疑う」と述べ、民主党議員の同調の動きをけん制しました。また、鹿野農林水産大臣も「震災の復旧に向けた取り組みを本格的にしていかなければならない。政権政党として、一丸となって対応することが大事なことではないか」と述べ、くぎを刺しました。さらに、国民新党の自見郵政改革・金融担当大臣も「1000年に1回の津波が来て、亡くなった方や不明の方が2万数千人に上り、村も町も壊滅した所もあるのに、それをほったらかして、とんでもないことだ」と批判しました。一方、片山総務大臣は「与党の中でギクシャクするのが非常に気になる。1つの党なのだから、菅総理大臣も、岡田幹事長も、党内の実力者も、虚心たん懐にこれからの政権運営や野党との関係などをよく話し合っていただきたい」と述べました。