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【芸能・社会】被災地の災害FM、長期放送へ 免許期間延長し継続18局2011年5月31日 09時03分
東日本大震災の被災地で始まった臨時災害FM局の多くが免許の有効期間の2カ月を超えても放送を続ける見通しだ。岩手、宮城、福島、茨城の4県で31日現在で開局中の災害FMは18局。うち、すでに11局は設置から2カ月が過ぎた。過去に2カ月を超えて継続したのは3例だけで、東日本大震災ではかつてない規模の災害FMが長期の放送を続けることとなる。 災害FMは市町村が免許を申請し設置する。総務省によると、大震災では3月11日以降、順次24局が設置され、廃止・休止となったのは6局だけだ。 被災地では復旧作業が長期化して避難生活を続ける人も多く、細かな生活情報を伝える必要もあることから、今後、期限を迎えるFM局も多くが免許期間を延長して放送を継続する方針。 岩手、宮城、福島の3県を抱える東北総合通信局は「災害が続いている間は免許を延長する」との立場で、市町村側からの要望があれば年単位など長期間の延長にも応じる方針。 宮城県南三陸町では震災発生2カ月を過ぎた5月17日に災害FM局が設置されており、同町は「破壊された防災無線の代わりにもなり、行政からの連絡をするのに不可欠。少なくとも半年は必要」としている。 災害FMは阪神大震災を受け、1995年2月に初めて開設された。これまで、2000年の有珠山噴火や04年の新潟県中越地震などで計7局が開設された。東日本大震災のように24局も設置されるのは初のケース。 2カ月を超えて開設されていた災害FMは、有珠山噴火時の「あぶたちょうさいがいエフエムほうそう」(北海道旧虻田町)、新潟県中越地震の「ながおかさいがいエフエム」(新潟県長岡市)、今年豪雪に見舞われた秋田県横手市の「よこてさいがいエフエム」の例がある。 (共同)
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