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人気アイドルグループ・AKB48が、2005年の結成以来初のドーム公演を、7月に埼玉・西武ドームで行うことが29日、分かった。この日、横浜スタジアムで行われたシングル「Everyday、カチューシャ」発売記念イベントで発表された。日程は7月22〜24日の3日間3公演。西武ドームでのライブ実現で、メンバーの夢である東京ドーム公演へ大きく前進した。
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優子が跳びはね、たかみなは両手を握って喜びをかみしめた。雨の横浜で、AKBの夢への第1歩がサプライズ発表された。
待ちに待った瞬間だった。ハマスタの巨大スクリーンに「西武ドーム公演 決定」の文字が現れると、16人のメンバーは驚いた後、抱き合ってうれしさを爆発させた。雨がっぱを着た1万2000人から地鳴りのような歓声が上がる中、大島優子(22)は「まさかAKBがドームのステージに立つなんて!」と目を丸くしながら小躍りした。
AKBにとって「ドーム」の響きには特別な意味がある。東京・秋葉原に誕生した05年から、最終的な目標は東京ドーム公演。同年7月14日にスタートした公式ブログも「〜TOKYO DOMEまでの軌跡〜」と命名されている。これまで京セラドーム大阪やナゴヤドームなどで握手会を開催したが、コンサートはなかった。ドームイベントでは「今度はコンサートで来たい」がメンバーの合言葉だっただけに、“初体験”の西武ドームは最高の舞台となる。
また、今回のライブは、東日本大震災の影響で中止された3月の横浜アリーナ公演を楽しみにしていたファンへの“恩返し”の意味もある。関係者によると、メンバーは「1日も早くコンサートを開催して欲しい」と要望していたという。
今から興奮を抑えられない。結成時からグループを支えてきた高橋みなみ(20)は感激しすぎて「ドームってやっぱデカいよね〜?」とベタな感想を口にし、メンバーから「デカいに決まってんじゃん!」と笑顔の総ツッコミを受けた。250人収容のAKB劇場で初日の観客7人から、国民的アイドルにまで上り詰めたAKB。今度は真夏の西武ドームで新たな伝説を作り出す。
(デイリースポーツ提供)
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