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ホテル経営「吉花亭」 民事再生法申請 負債13億 | ||
佐賀市富士町の古湯温泉でホテルを経営する「吉花亭」(朽網寛社長)が30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けた。負債総額は13億7千万円。営業は同日以降も継続した上で、新会社に事業譲渡する方針。
申請代理人の弁護士などによると、同社は1994年、長崎県平戸市の老舗旅館「旗松亭」が設立し、1998年9月に約25億円をかけて客室38室、248人収容の施設をオープン。ピーク時には約10億円の売り上げがあったが、景気低迷による団体客の減少などで業績が悪化。開業時の設備投資も経営を圧迫し、2011年3月期の売り上げは約4億5千万円にまで低迷した。従業員はパートを含めて49人。
新会社は、ホテルや旅館の再生事業を手がける「アゴーラ・ホスピタリティーズ」(東京都)と投資会社「福岡キャピタルパートナーズ」(福岡市)が既に設立。同社では「今までの客層に加えて新たな客層の掘り起こしも狙ってリニューアルさせたい」と、来年早々に改装し、来春にも再スタートさせたい考え。雇用については「今の従業員の希望を優先しながら、新規採用も考えたい」としている。
債権者説明会は6月2日、佐賀市民会館で開かれる。 |
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2011年05月30日更新 |