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牛と畜産農家 千葉で受け入れ
千葉県の畜産農家では、原発事故の影響で福島県内で飼育できなくなった牛を受け入れて育てるとともに、牛と一緒に畜産農家も受け入れようという取り組みを進めています。
このうち、千葉県旭市の畜産農家では、原発事故で計画的避難区域となった福島県飯舘村や浪江町などで飼育できなくなった肉牛、70頭あまりをすでに受け入れています。
福島県で競りに出された牛を買い付けてきましたが、十分なえさを与えられずにやせ細った牛もいるほか、競りに出されることが少ない妊娠中の牛もおよそ30頭含まれているということです。
千葉県によりますとこれらの牛はいずれも放射線量の検査を受け、安全が確認されているということです。
この畜産農家では近くの牛舎を新たに借りるなどしてさらに700頭の受け入れが可能ですが、元の所有者が再び飼育できるようになった場合は売り戻すことも検討しているということです。
また牛と一緒に牧場で働くことを希望する農家も受け入れることにしていて、隣の香取市内に空き家を購入するなどして準備を進めています。
畜産農家の岩渕行雄さんは、「同じ畜産農家として、できることはないかと考え、受け入れることにしました。牛だけでなく、農家にもぜひ来てほしい」と話していました。
こうした取り組みは千葉県内では23軒の農家が行っていて、肉牛と乳牛あわせて1400頭の受け入れが可能だということです。
また福島県から避難してきた農家についても、全体で50人近くを受け入れる計画で、一部では、宿泊施設も用意されているということです。
05月30日 23時03分
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