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【発明の名称】 万年筆用水性インキ
【発明者】 【氏名】小笠原 元
【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも着色剤と、水と、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルを含有した万年筆用水性インキ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、インキ切れを生せずに、良好なインキ出を得ることのできる万年筆用水性インキに関するものである。
【背景技術】
【0002】
万年筆は、インキタンク内のインキを繊維集束体などのインキ中継芯を通してペン先に供給する筆記具であり、毛細管を利用してインキの流通が制御されるものである。よって、途切れなくインキを流通させるためにインキとインキ中継芯とを濡れ易くする。例えば、インキにHLB19.0〜20.0のポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルを含有させて、インキの表面張力を下げる水性インキが知られている(特許文献1)。
【特許文献1】特開平03−079682公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、HLB19.0〜20.0のポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルを添加して、表面張力を下げたインキであっても、ペン先を上向きで放置して、インキタンクの底にインキが溜まった状態で置いた後にペン先を下向きにして筆記しようとすると、タンクの底からインキが落ちずに、インキ流通が切れることがあった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、少なくとも着色剤と、水と、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルを含有した万年筆用水性インキを要旨とする。
【発明の効果】
【0005】
ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルは、複数のベンゼン環、水酸基、エーテル基を有するため、これら疎水基はインキタンクの方に向けて並んで吸着する性質が強く、拡張的濡れる状態を形成し易い。よって、インキタンクの壁面を伝って落ち易く、ペン先上向き状態での放置後もインキ流通が切れずに、連続した筆記線を得ることができるものであると推察される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明に使用する着色剤は、従来のインキに用いられる染料及び顔料が使用可能であり、水性染料では酸性染料、直接染料、塩基性染料等のいずれも用いることができる。その一例を挙げれば、ジャパノールファストブラックDコンク(C.I.ダイレクトブラック17)、ウォーターブラック100L(同19)、ウォーターブラックL−200(同19)、ダイレクトファストブラックB(同22)、ダイレクトファストブラックAB(同32)、ダイレクトディープブラックEX(同38)、ダイレクトファストブラックコンク(同51)、カヤラススプラグレイVGN(同71)、カヤラスダイレクトブリリアントエローG(C.I.ダイレクトエロー4)、ダイレクトファストエロー5GL(同26)、アイゼンプリムラエローGCLH(同44)、ダイレクトファストエローR(同50)、アイゼンダイレクトファストレッドFH(C.I.ダイレクトレッド1)、ニッポンファストスカーレットGSX(同4)、ダイレクトファストスカーレット4BS(同23)、アイゼンダイレクトローデュリンBH(同31)、ダイレクトスカーレットB(同37)、カヤクダイレクトスカーレット3B(同39)、アイゼンプリムラピンク2BLH(同75)、スミライトレッドF3B(同80)、アイゼンプリムラレッド4BH(同81)、カヤラススプラルビンBL(同83)、カヤラスライトレッドF5G(同225)、カヤラスライトレッドF5B(同226)、カヤラスライトローズFR(同227)、ダイレクトスカイブルー6B(C.I.ダイレクトブルー1)、ダイレクトスカイブルー5B(同15)、スミライトスプラブルーBRRコンク(同71)、ダイボーゲンターコイズブルーS(同86)、ウォーターブルー#3(同86)、カヤラスターコイズブルーGL(同86)、カヤラススプラブルーFF2GL(同106)、カヤラススプラターコイズブルーFBL(同199)等の直接染料や、アシッドブルーブラック10B(C.I.アシッドブラック1)、ニグロシン(同2)、スミノールミリングブラック8BX(同24)、カヤノールミリングブラックVLG(同26)、スミノールファストブラックBRコンク(同31)、ミツイナイロンブラックGL(同52)、アイゼンオパールブラックWHエクストラコンク(同52)、スミランブラックWA(同52)、ラニルブラックBGエクストラコンク(同107)、カヤノールミリングブラックTLB(同109)、スミノールミリングブラックB(同109)、カヤノールミリングブラックTLR(同110)、アイゼンオパールブラックニューコンク(同119)、ウォーターブラック187−L(同154)、カヤクアシッドブリリアントフラビンFF(C.I.アシッドエロー7:1)、カヤシルエローGG(同17)、キシレンライトエロー2G140%(同17)、スミノールレベリングエローNR(同19)、ダイワタートラジン(同23)、カヤクタートラジン(同23)、スミノールファストエローR(同25)、ダイアシッドライトエロー2GP(同29)、スミノールミリングエローO(同38)、スミノールミリングエローMR(同42)、ウォーターエロー#6(同42)、カヤノールエローNFG(同49)、スミノールミリングエロー3G(同72)、スミノールファストエローG(同61)、スミノールミリングエローG(同78)、カヤノールエローN5G(同110)、スミノールミリングエロー4G200%(同141)、カヤノールエローNG(同135)、カヤノールミリングエロー5GW(同127)、カヤノールミリングエロー6GW(同142)、スミトモファストスカーレットA(C.I.アシッドレッド8)、カヤクシルクスカーレット(同9)、ソーラールビンエクストラ(同14)、ダイワニューコクシン(同18)、アイゼンボンソーRH(同26)、ダイワ赤色2号(同27)、スミノールレベリングブリリアントレッドS3B(同35)、カヤシルルビノール3GS(同37)、アイゼンエリスロシン(同51)、カヤクアシッドローダミンFB(同52)、スミノールレベリングルビノール3GP(同57)、ダイアシッドアリザリンルビノールF3G200%(同82)、アイゼンエオシンGH(同87)、ウォーターピンク#2(同92)、アイゼンアシッドフロキシンPB(同92)、ローズベンガル(同94)、カヤノールミリングスカーレットFGW(同111)、カヤノールミリングルビン3BW(同129)、スミノオールミリングブリリアントレッド3BNコンク(同131)、スミノールミリングブリリアントレッドBS(同138)、アイゼンオパールピンクBH(同186)、スミノールミリングブリリアントレッドBコンク(同249)、カヤクアシッドブリリアントレッド3BL(同254)、カヤクアシッドブリリドブリリアントレッドBL(同265)、カヤノールミリングレッドGW(同276)、ミツイアシッドバイオレット6BN(C.I.アシッドバイオレット15)、ミツイアシッドバイオレットBN(同17)、スミトモパテントピュアブルーVX(C.I.アシッドブルー1)、ウォーターブルー#106(同1)、パテントブルーAF(同7)、ウォーターブルー#9(同9)、ダイワ青色1号(同9)、スプラノールブルーB(同15)、オリエントソルブルブルーOBC(同22)、スミノールレベリングブルー4GL(同23)、ミツイナイロンファストブルーG(同25)、カヤシルブルーAGG(同40)、カヤシルブルーBR(同41)、ミツイアリザリンサフィロールSE(同43)、スミノールレベリングスカイブルーRエクストラコンク(同62)、ミツイナイロンファストスカイブルーB(同78)、スミトモブリリアントインドシアニン6Bh/c(同83)、サンドランシアニンN−6B350%(同90)、ウォーターブルー#115(同90)、オリエントソルブルブルーOBB(同93)、スミトモブリリアントブルー5G(同103)、カヤノールミリングウルトラスカイSE(同112)、カヤノールミリングシアニン5R(同113)、アイゼンオパールブルー2GLH(同158)、ダイワギニアグリーンB(C.I.アシッドグリーン3)、アシッドブリリアントミリンググリーンB(同9)、ダイワグリーン#70(同16)、カヤノールシアニングリーンG(同25)、スミノールミリンググリーンG(同27)等の酸性染料、アイゼンカチロンイエロー3GLH(C.I.ベーシックイエロー11)、アイゼンカチロンブリリアントイエロー5GLH(同13)、スミアクリルイエローE−3RD(同15)、マキシロンイエロー2RL(同19)、アストラゾンイエロー7GLL(同21)、カヤクリルゴールデンイエローGL−ED(同28)、アストラゾンイエロー5GL(同51)、アイゼンカチロンオレンジGLH(C.I.ベーシックオレンジ21)、アイゼンカチロンブラウン3GLH(同30)、ローダミン6GCP(C.I.ベーシックレッド1)、アイゼンアストラフロキシン(同12)、スミアクリルブリリアントレッドE−2B(同15)、アストラゾンレッドGTL(同18)、アイゼンカチロンブリリアントピンクBGH(同27)、マキシロンレッドGRL(同46)、アイゼンメチルバイオレット(C.I.ベーシックバイオレット1)、アイゼンクリスタルバイオレット(同3)、アイゼンローダミンB(同10)、アストラゾンブルーG(C.I.ベーシックブルー1)、アストラゾンブルーBG(同3)、メチレンブルー(同9)、マキシロンブルーGRL(同41)、アイゼンカチロンブルーBRLH(同54)、アイゼンダイヤモンドグリーンGH(C.I.ベーシックグリーン1)、アイゼンマラカイトグリーン(同4)、ビスマルクブラウンG(C.I.ベーシックブラウン1)等の塩基性染料が挙げられる。
【0007】
水性顔料ではアゾ系顔料、ニトロソ系顔料、ニトロ系顔料、塩基性染料系顔料、酸性染料系顔料、建て染め染料系顔料、媒染染料系顔料、及び天然染料系顔料等の有機系顔料、黄土、バリウム黄、紺青、カドミウムレッド、硫酸バリウム、酸化チタン、弁柄、鉄黒、カーボンブラック等の無機顔料等が挙げられる。具体例を挙げるとアニリンブラック(C.I.50440)、シアニンブラック、ナフトールエローS(C.I.10316)、ハンザエロー10G(C.I.11710)、ハンザエロー5G(C.I.11660),ハンザエロー3G(C.I.11670)、ハンザエローG(C.I.11680),ハンザエローGR(C.I.11730)、ハンザエローA(C.I.11735)、ハンザエローRN(C.I.11740)、ハンザエローR(C.I.12710)、ピグメントエローL(C.I.12720)、ベンジジンエロー(C.I.21090)、ベンジジンエローG(C.I.21095)、ベンジジンエローGR(C.I.21100)、パーマネントエローNCG(C.I.20040)、バルカンファストエロー5G(C.I.21220)、バルカンファストエローR(C.I.21135)、タートラジンレーキ(C.I.19140)、キノリンエローレーキ(C.I.47005)、アンスラゲンエロー6GL(C.I.60520)、パーマネントエローFGL、パーマネントエローH10G、パーマネントエローHR、アンスラピリミジンエロー(C.I.68420)、スダーンI(C.I.12055)、パーマネントオレンジ(C.I.12075)、リソールファストオレンジ(C.I.12125)、パーマネントオレンジGTR(C.I.12305)、ハンザエロー3R(C.I.11725)、バルカンファストオレンジGG(C.I.21165)、ベンジジンオレンジG(C.I.21110)、ペルシアンオレンジ(C.I.15510)、インダンスレンブリリアントオレンジGK(C.I.59305)、インダンスレンブリリアントオレンジRK(C.I.59105)、インダンスレンブリリアントオレンジGR(C.I.71105)、パーマネントブラウンFG(C.I.12480)、パラブラウン(C.I.12071)、パーマネントレッド4R(C.I.12120)、パラレッド(C.I.12070)、ファイヤーレッド(C.I.12085)、パラクロルオルトアニリンレッド(C.I.12090)、リソールファストスカーレット、ブリリアントファストスカーレット(C.I.12315)、ブリリアントカーミンBS、パーマネントレッドF2R(C.I.12310)、パーマネントレッドF4R(C.I.12335)、パーマネントレッドFRL(C.I.12440)、パーマネントレッドFRLL(C.I.12460),パーマネントレッドF4RH(C.I.12420)、ファストスカーレットVD、バルカンファストルビンB(C.I.12320)、バルカンファストピンクG(C.I.12330),ライトファストレッドトーナーB(C.I.12450)、ライトファストレッドトーナーR(C.I.12455)、パーマネントカーミンFB(C.I.12490)、ピラゾロンレッド(C.I.12120)、リソールレッド(C.I.15630)、レーキレッドC(C.I.15585)、レーキレッドD(C.I.15500)、アンソシンB(C.I.18030)、ブリリアントスカーレットG(C.I.15800)、リソールルビンGK(C.I.15825)、パーマネントレッドF5R(C.I.15865)、ブリリアントカーミン6B(C.I.15850)、ピグメントスカーレット3B(C.I.16105)、ボルドー5B(C.I.12170)、トルイジンマルーン(C.I.12350)、パーマネントボルドーF2R(C.I.12385)、ヘリオボルドーBL(C.I.14830)、ボルドー10B(C.I.15880)、ボンマルーンライト(C.I.15825)、ボンマルーンメジウム(C.I.15880)、エオシンレーキ(C.I.45380)、ローダミンレーキB(C.I.45170)、ローダミンレーキY(C.I.45160)、アリザリンレーキ(C.I.58000)、チオインジゴレッドB(C.I.73300)、チオインジゴマルーン(C.I.73385)、パーマネントレッドFGR(C.I.12370)、PVカーミンHR、ワッチングレッド,モノライトファストレッドYS(C.I.59300)、パーマネントレッドBL、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ(C.I.42535)、ジオキサジンバイオレット、アルカリブルーレーキ(C.I.42750A、C.I.42770A)、ピーコックブルーレーキ(C.I.42090)、ピーコックブルーレーキ(C.I.42025)、ビクトリアブルーレーキ(C.I.44045)、フタロシアニンブルー(C.I.74160)、ファストスカイブルー(C.I.74180)、インダンスレンブルーRS(C.I.69800)、インダンスレンブルーBC(C.I.69825)、インジゴ(C.I.73000)、ピグメントグリーンB(C.I.10006)、ナフトールグリーンB(C.I.10020)、グリーンゴールド(C.I.12775)、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ(C.I.42000)、フタロシアニングリーン等が挙げられる。
【0008】
これらの着色剤は、単独或いは、他との組み合わせにより使用でき、その使用量は色調などによっても異なるが、インキ全量に対して0.1重量%以上10重量%以下が好ましい。
【0009】
着色剤に顔料を用いた場合は顔料を安定に分散させるために分散剤を使用することは差し支えない。分散剤として従来一般に用いられている水溶性樹脂もしくは水可溶性樹脂や、アニオン系もしくはノニオン系の界面活性剤など、顔料の分散剤として用いられるものが使用できる。一例として、高分子分散剤として、リグニンスルホン酸塩、セラックなどの天然高分子、ポリアクリル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物の塩、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合物の塩、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、リン酸塩、などの陰イオン性高分子やポリビニルアルコール、ポリエチレングリコールなどの非イオン性高分子などが挙げられる。また、界面活性剤として、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルスルホカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩などの陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類などの非イオン性界面活性剤が挙げられる。これら水可溶性樹脂及び界面活性剤は、その1種または2種以上を選択し、併用しても使用できる。その使用量は、顔料10重量部に対し0.05重量部以上20重量部以下が好ましい。0.05重量部より少ない場合は添加する目的である分散効果が弱く、20重量部より多くしてもそれ以上の分散効果が望めず不経済である。顔料の場合は、更に、水性媒体に分散した水性インキベースを用いることは、顔料インキ製造上有利なことである。具体的には、Fuji SP Black8031、同8119、同8167、同8276、同8381、同8406、Fuji SP Red 5096、同5111、同5193、同5220、Fuji SP Bordeaux 5500、Fuji SP Blue 6062、同6133、同6134、同6401、Fuji SP Green 7051、Fuji SP Yellow 4060、同4178、Fuji SP Violet 9011、Fuji SP Pink 9524、同9527、Fuji SP Orange 534、FUji SP Brown 3074、FUJI SP RED 5543、同5544(以上、富士色素(株)製)、Emacol Black CN、Emacol Blue FBB、同FB、同KR、Emacol Green LXB、Emacol Violet BL、Emacol Brown 3101、Emacol Carmmine FB、Emacol Red BS、Emacol Orange R、Emacol Yellow FD、同IRN、同3601、同FGN、同GN、同GG、同F5G、同F7G、同10GN、同10G、Sandye Super Black K、同C、Sandye Super Grey B、Sandye Super Brown SB、同FRL、同RR、SandyeSuper Green L5G、同GXB、Sandye Super Navy Blue HRL、同GLL、同HB、同FBL−H、同FBL−160、同FBB、Sandye Super Violet BL H/C、同BL、Sandye Super Bordeaux FR、Sandye Super Pink FBL、同F5B、Sandye Super Rubine FR、Sandye super Carmmine FB、SandyeSuper Red FFG、同RR、同BS、Sandye SuperOrange FL、同R、同BO、Sandye Gold Yellow5GR、同R、同3R、Sandye Ywllow GG、同F3R、同IRC、同FGN、同GN、同GRS、同GSR−130、同GSN−130、同GSN、同10GN(以上、山陽色素(株)製)、Rio Fast BlackFx 8012、同8313、同8169、Rio Fast Red Fx8209、同8172、Rio Fast Red S Fx 8315、同8316、Rio Fast Blue Fx 8170、Rio FastBlue FX 8170、Rio Fast Blue S Fx 8312、Rio Fast Green S Fx 8314(以上、東洋インキ(株)製)、NKW−2101、同2102、同2103、同2104、同2105、同2106、同2107、同2108、同2117、同2127、同2137、同2167、同2101P、同2102P、同2103P、同2104P、同2105P、同2106P、同2107P、同2108P、同2117P、同2127P、同2137P、同2167P、NKW−3002、同3003、同3004、同3005、同3007、同3077、同3008、同3402、同3404、同3405、同3407、同3408、同3477、同3602、同3603、同3604、同3605、同3607、同3677、同3608、同3702、同3703、同3704、同3705、同3777、同3708、同6013、同6038、同6559(以上、日本蛍光(株)製)、コスモカラーS1000Fシリーズ(東洋ソーダ(株)製)、ビクトリアエロー G−11、同G−20、ビクトリアオレンジ G−16、同G−21、ビクトリアレッドG−19、同G−22、ビクトリアピンク G−17、同G−23、ビクトリアグリーン G−18、同G−24、ビクトリアブルー G−15、同G−25(以上、御国色素(株)製)、ポルックスPC5T1020、ポルックスブラックPC8T135、ポルックスレッドIT1030等のポルックスシリーズ(以上、住化カラー(株)製)などが挙げられるものであり、これらは1種又は2種以上選択して併用できるものである。
【0010】
溶剤は、必須条件である水の他に各種水溶性有機溶剤が使用可能であり、これらは水性インキとしての種々の品質、例えば、ペン芯でのインキ乾燥防止などの目的でしようするものである。具体的には、エチレングリコール、グリセリン、トリエタノールアミン、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコール、チオジエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、ネオプレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ソルビトール、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、スルフォラン、ジメチルスルホキシド、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン等が挙げられ、これらは1種又は2種以上選択して併用できるものである。また、その使用量は、インキ全量に対して0.1重量%以上10重量%以下が好ましい。
【0011】
ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルはあらかじめインキ溶剤と混合し使用しても、インキの他の組成を混合した後から添加する方法で用いても良い。一例を挙げると、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルとしては、ポリオキシエチレンモノスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレントリスチレン化フェニルエーテルなどが挙げられる。また、その添加量はインキの着色剤、界面活性剤の種類によって影響される可能性があるので一義的ではないが、インキ全量に対して0.001重量%以上1重量%以下が好ましい。
【0012】
本発明の万年筆用水性インキには必要に応じて上記成分以外に、各種添加剤、界面活性剤が使用できる。一例を挙げると、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防黴剤、防錆剤の他、筆記性、運筆性改良等に用いられる各種界面活性剤、例えば、ポリオキシアルキレン高級脂肪酸エステル、多価アルコールの高級脂肪酸エステル及びその誘導体、糖の高級脂肪酸エステルなどが挙げられ、具体的には、グリセリンの脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンモノベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレントリベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物などのノニオン系界面活性剤、高級脂肪酸アミドのアルキル化スルフォン酸塩、アルキルアリルスルフォン酸塩等が挙げられ、具体的には、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシルメチルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩などのアニオン系界面活性剤が挙げられる。
【0013】
防黴剤としては、例えば、フェノール、イソプロピルメチルフェノール、ペンタクロロフェノールナトリウム、安息香酸、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、2−ピリヂンチオール−1−オキサイドナトリウム塩、1,2−ベンズイソチアゾン−3−オン、5−クロル−2−メチル−4−イソチアゾン−3−オン、2,4−チアゾリンベンズイミダゾール、パラオキシ安息香酸エステルなどが挙げられる。
【0014】
前記万年筆用水性インキは、インキ粘度が4mPa・s(B型粘度計、BLロータ、60rpm、25℃)以下であれば通常の筆記速度で筆記してもかすれることのないインキが得られるが、2mPa・s(B型粘度計、BLロータ、60rpm、25℃)以下に調整することにより初期筆記時のインキ追従性に優れ、過度の筆圧を加えることなく良好な筆跡を描くことができると共に、筆記速度を速めても追従するインキが得られる。
【0015】
さらに、前記インキとのぬれ性を上げるために、ペン芯やインキタンク内を界面活性剤で処理することも可能である。例えば、ポリオキシアルキレン高級脂肪酸エステル、多価アルコールの高級脂肪酸エステル及びその誘導体、糖の高級脂肪酸エステルなどが挙げられ、具体的には、グリセリンの脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンモノベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレントリベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物などのノニオン系界面活性剤、高級脂肪酸アミドのアルキル化スルフォン酸塩、アルキルアリルスルフォン酸塩等が挙げられ、具体的には、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシルメチルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩などのアニオン系界面活性剤が挙げられる。
【実施例】
【0016】
以下、本発明の実施例及び比較例を説明するが、最初に実施例、比較例の筆記具を構成するインキについて記載する。
【0017】
実施例1
ウォーター ブラック 7(C.I.DIRECT BLACK19、オリエント化学工業(株)製) 3.0重量部
プロクセル GXL(1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、防腐剤、アビシア(株)製) 0.2重量部
ポリオキシエチレンモノスチレン化フェニルエーテル 0.1重量部
水 96.7重量部
上記成分を攪拌混合して万年筆用黒色水性インキを得た。
【0018】
実施例2
ウォーター ブラック R−510(C.I.ACID BLACK2、オリエント化学工業(株)製) 4.0重量部
ウォーター ブルー 106(C.I.ACID BLUE1、オリエント化学工業
(株)製) 1.5重量部
エチレングリコール 3.0重量部
プロクセル GXL(1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、防腐剤、アビシア
(株)製) 0.2重量部
ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル 0.05重量部
水 91.25重量部
上記成分を攪拌混合して万年筆用黒色水性インキを得た。
【0019】
実施例3
ウォーター ブラック R−510(C.I.ACID BLACK2、オリエント化学工業(株)製) 2.5重量部
ウォーター イエロー 2(C.I.FOOD YELLOW2、オリエント化学工業
(株)製) 2.0重量部
ジエチレングリコール 2.5重量部
プロクセル GXL(1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、防腐剤、アビシア
(株)製) 0.2重量部
ポリオキシエチレントリスチレン化フェニルエーテル 0.05重量部
水 92.75重量部
上記成分を攪拌混合して万年筆用黒色水性インキを得た。
【0020】
実施例4
SOLUBLE BLUE OBX(C.I.ACID BLUE93、オリエント化学工業(株)製) 3.0重量部
グリセリン 3.0重量部
プロクセル GXL(1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、防腐剤、アビシア
(株)製) 0.2重量部
ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル 0.1重量部
水 93.7重量部
上記成分を攪拌混合して万年筆用青色水性インキを得た。
【0021】
実施例5
ダイワブルー#1WB(C.I.ACID BLUE9、ダイワ化成(株)製)
4.0重量部
ジエチレングリコール 2.0重量部
プロクセル GXL(1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、防腐剤、アビシア
(株)製) 0.2重量部
ポリオキシエチレントリスチレン化フェニルエーテル 0.05重量部
水 93.75重量部
上記成分を攪拌混合して万年筆用青色水性インキを得た。
【0022】
比較例1
ウォーター ブラック 7(C.I.DIRECT BLACK19、オリエント化学工業(株)製) 3.0重量部
プロクセル GXL(1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、防腐剤、アビシア
(株)製) 0.2重量部
水 96.8重量部
上記成分を攪拌混合して万年筆用黒色水性インキを得た。
【0023】
比較例2
ウォーター ブラック 7(C.I.DIRECT BLACK19、オリエント化学工業(株)製) 3.0重量部
プロクセル GXL(1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、防腐剤、アビシア
(株)製) 0.2重量部
ポリオキシエチレンラウリルエーテル 0.1重量部
水 96.8重量部
上記成分を攪拌混合して万年筆用黒色水性インキを得た。
【0024】
比較例3
ダイワブルー#1WB(C.I.ACID BLUE9、ダイワ化成(株)製)
4.0重量部
ジエチレングリコール 2.0重量部
プロクセル GXL(1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、防腐剤、アビシア
(株)製) 0.2重量部
水 93.8重量部
上記成分を攪拌混合して万年筆用青色水性インキを得た。
【0025】
比較例4
SOLUBLE BLUE OBX(C.I.ACID BLUE93、オリエント化学工業(株)製) 3.0重量部
グリセリン 3.0重量部
プロクセル GXL(1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、防腐剤、アビシア
(株)製) 0.2重量部
ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル 0.1重量部
水 93.7重量部
上記成分を攪拌混合して万年筆用青色水性インキを得た。
【0026】
これら実施例、比較例について、下記の試験を行った。結果を表1に示す。
【0027】
インキ下がり復元性試験
実施例1〜5及び比較例1〜4で得られた万年筆用水性インキを、ぺんてる(株)製エクスキャリバー万年筆(製品符号EXF11M)に充填し、室温7日間ペン先上向き放置後、ペン先を下向きにし、筆記速度2cm/秒、筆記角度60°、筆記荷重50gの条件で直線を引いた際に、書き出すまでの距離を測定した。尚、筆記用紙は上質紙(JIS P3201筆記用紙A)を用いた。
【0028】
【表1】


【0029】
以上、詳細に説明したように、本発明による万年筆用水性インキは、インキ切れを生せずに、良好なインキ出を得ることができる。
【出願人】 【識別番号】000005511
【氏名又は名称】ぺんてる株式会社
【出願日】 平成18年4月28日(2006.4.28)
【代理人】
【公開番号】 特開2007−297519(P2007−297519A)
【公開日】 平成19年11月15日(2007.11.15)
【出願番号】 特願2006−126685(P2006−126685)