「今更ながら」になるけれど、電気自動車の決定的な弱点は「電欠になったらお手上げになる」ことだと思う。すでに「電欠」を喰らった人が多く出てきた。メディア向け試乗会でも発生。皆さんの体験談を聞くと時間的なロスが相当厳しかったようだ。確かに充電出来る場所まで移動し、走り出せるまで最短2時間。
しかし! 右でリンクしている『長野行くどさん』が面白いことを紹介してくれてます。何と! 電欠になった際、けん引で充電しちゃった人がいるという。早速下に紹介したリンク先をチェックしてみたら「なるほど!」でございます。電気自動車はエネルギー回生が可能。だからこそ下り坂になるとバッテリー容量増えていく。
・けん引充電の様子
だったら「下り坂」を作ってやろうと考えたワケ。他のクルマで引っ張れば、どこでも下り坂になります。リーフの取扱説明書を見ると「けん引しないように」と書いてあるけれど、機能的な問題なし。ECOレンジに入れて引っ張って貰えば、ブレーキなど踏まなくても自動的に緩い回生をず〜っと掛けてくれます。
さてさて。アメリカに行ったことのある人なら、モーターホームで乗用車を引っ張っている姿を見たことだろう。ロープでなく乗用車を引っ張るための専用の金属パイプ製アタッチメント(300ドル位で買える)を使う。これだと引っ張られるクルマが無人でもOK。こいつを電欠した電気自動車対応に導入すればよろしい。
今後、電気自動車が増えたら必ず電欠も増えるかと。今の対応策だと1台あたり相当の時間が掛かります。電気自動車側にけん引用のアタッチメントを標準装備化しておき、高速道路のSAなどにけん引装置付きの救難車両を配しておけば、あっという間に対応可能。私のリーフにもけん引ロープを載せます。
戦闘機の空中給油じゃないけれど、150km毎にけん引してもらえば東京から九州までダイレクトに行くことだって可能。将来電気自動車のロングドライブ用に、こういった「ビジネス」が出来るかも知れない。電気自動車はガソリン車と違って全く新しい運用方法がたくさん出てくるかと。(国沢光宏)
2011年05月30日
電欠時はけん引で充電
posted by polishfactory5 at 10:03| Comment(0)
| 電気自動車
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