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医療過疎地:開業医“里帰り” 小林さん、大月・初狩にクリニック /山梨

 ◇「古里のため頑張る」 来月3日、診療開始

 「医療過疎」状態になっている大月市初狩地区に、地元出身で甲府市の開業医、小林章一医師(63)が「初狩クリニック」を開設。内科、小児科、整形外科、泌尿器科の4科を備え、6月3日から診療を始める。小林医師は「古里の方々の健康を守り増進させるため頑張りたい」と話している。

 大月市西部の笹子、初狩両地区では、笹子に医師がおらず、初狩には2医院があるものの、1カ所は医師が80代、もう1カ所は医師が週3日通って診察している状態だ。

 小林医師は甲府一高から信州大医学部を卒業。県内の病院に勤務後、81年11月、甲府市小瀬町に小林医院を開業した。3年前から、「医師不足の時代、医療過疎地域の医療は1人の力では限界があり、交代制で力を出し合って過疎地域の医療を充実させたい」として、古里でのクリニック開設の準備を進めていた。

 「初狩クリニック」は、小林医師を含め医師5人。診療時間は午前(9時~正午)と午後(3~6時)。月曜と金曜は午後のみ。日曜は午前のみ。土曜は午前のみだが、第1、第3土曜のみ午後も診療する。診療時間以外でも、事務員や看護師が健康相談に応じる。

 小林医師は「大月市立中央病院など中核病院とも連携を強化していきたい」と話している。問い合わせは同クリニック(電話0554・25・3211)。【小田切敏雄】

毎日新聞 2011年5月30日 地方版

 
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