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【コラム 撃戦記】

大相撲 「横綱相撲」を王道に掲げる“興行”であってほしい

2011年5月29日

 大相撲の技量審査場所が終わって、八百長問題も終息の方向にあるようだ。だが、相撲は“競技か興行か”の問い掛けが解消されたわけではない。協会は場所中、勝ちにこだわる競技性を意識していた。だが、大相撲の魅力の一つに、大男のぶちかましを受け止める横綱相撲がある。勝ち意識が過剰になって、その王道が廃れてしまうことを恐れる。

 私は20代のころ、シルクロードの格闘技に興味があって調べたところ、各国ではレスリング要素が強かった。その流れから、外国人力士が勝ちに徹するあまり、下位を相手に頭をつけたり、左右にかわしたり、足取りが増えたり、といった内容が増えないかと心配している。

 柔道は国際化によって、外国人選手が一本を取ることからポイントをかせぐことに比重を移し、そのためルールに変化が起きた。また、新興格闘技に柔道、アマレス、空手、ムエタイ、プロレス、大相撲などあらゆるジャンルのアスリートが参戦したが、競技の面白さとルール整備を両立させるのがとても難しかった。

 大相撲には歴史がある。競技か興行かを問われれば、私は横綱相撲を王道に掲げる“興行”であってほしいと思う。 (格闘技評論家)

 

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