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【サッカー】

川崎・中村が2発 終了間際FKでG大阪破る

2011年5月30日 紙面から

◇J1第13節 川崎2−1G大阪

 川崎はMF中村の2得点で、4連勝を狙ったG大阪に2−1で逆転勝ちし、勝ち点を13に伸ばした。広島はMF森崎浩の2得点で鹿島に2−1で競り勝ち、勝ち点15で4位に浮上した。

 名古屋はFW玉田の2ゴールなどで福岡に大勝、勝ち点9とした。福岡は開幕8連敗。大宮は1−0でC大阪を下して勝ち点12。C大阪はまだ白星がなく、開幕戦以来の2敗目を喫した。勝ち点19の柏が首位で、同16の仙台が2位。

    ◇

 3分間の後半ロスタイムも終わりに近づいていた。残されたのは25メートル直接FKのみ。勝ち点1に終わるのか、3獲得かの分かれ目で、川崎の中村が“賭け”に勝った。

 4枚の壁の上を越えたボールがゴール左隅へ吸い込まれる、と同時に終了の笛−。バスケットボールの「ブザービーター」さながら、最後の一撃で雨中の決戦を制した。

 土砂降りの中、興奮のるつぼと化したスタンドに向かい拳を突き出してほえた30歳は「(決勝点が)入ってから残り2分くらいあるかなと思ったら試合終了。最高です! こんなこと人生でもなかなかない。テンション上がっちゃうもん」。

 後半16分にはG大阪・佐々木を左右に切り返し、珍しく左足で放った弾丸シュートで今季初得点も決めた。

 この日は豊富な「走る量」でもG大阪をほんろうした。中盤の底から前線にまで顔を出し、パスで好機をつくったかと思えば、自らもゴールに迫る。日本代表のザッケローニ監督が視察する中、存在感を示したのは初代表入りで注目が集まるG大阪・宇佐美でも、川崎・柴崎でもない。まぎれもなく中村だった。

 W杯後、昨年10月の韓国戦以来遠ざかる代表ブルーだが、中村は「サッカーをやっている間は常に狙っているところ」と“隠居”するつもりはさらさらない。ザック監督にあらためてインパクトを与えたはずだ。

  (上條憲也)

 

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