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【グラニュース】


コメンテーターズ 攻撃的に試合を支配できた

2011年5月30日 紙面から

 昨年のグランパスと同じような攻撃ができた勝利だった。相手が最下位の福岡で、助けられた部分はあるかもしれない。しかし、攻撃的に試合を支配するというサッカーを展開できたことが何よりだ。

 その第1の要因は、ダニルソンの復帰だろう。不在の間は、ボランチ1人では中盤が落ち着かず、2人にすると前線に絡む人数が少なくなっていた。だがダニルソンが1人いることで、中盤の守備が安定し、時に高い位置でボールを奪えるので、3トップに中村、藤本の両MFが絡むシーンが一気に増えた。

 特に藤本はこれまで、本来のポジションではないボランチでパスの出し手となっていたが、シュートに絡むという持ち味を発揮しきれずにいた。しかし、この試合では決勝ゴールの場面だけではなくゴール前に入り込み、相手の脅威となることができた。当然、相手の絞りどころが分散し、チャンスも多く生まれる。

 ただし、昨年同様とはいかない部分もある。得点の直後というのは、最も失点しないように気をつけなければならない時間帯の1つで、昨年はこういう肝心な部分をきっちり押さえられたからこそ連敗もなく、勝利を積み重ねられた。しかしこの試合では先制の3分後に失点。2失点目は得点の15分後だが、GKも含めたDF陣の連係がやや乱れた印象がある。

 ダニルソンの存在が前線の躍動を生んだように、攻撃的なサッカーも守備の安定感が基本にあってこそ。この日の勝利は昨年のいい流れを思い出させてくれた。あとは守備面でも昨年同様のしぶとさを取り戻せば、6月反攻は可能になる。 (中京大監督、元グランパスDF・西ヶ谷隆之)

 

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